カウンセラーのリエです。

 

 

引きこもりってどんな経緯でなったのか、

不思議に思う人もいるかも。と思って、

 

 

そもそも何で引きこもったの? ってシリーズを書いてます。

 

 

 

 

今日のお話は、

 

 

そもそも何で引きこもったの?① の続き

 

 

 

 

 

中学校では、

 友達に誘われて、吹奏楽部に入ったんだけど、

 部活が自分の代から厳しくなって、

 コンクールのために外部から指導してくれる人を呼ぶようになったんだ。

 

 

 

新しく来たのは

熱血でとても厳しい指導をする方だった。

 

小さい頃から一人っ子で、人に揉まれた経験がなかったから、

私は、怒鳴り声と ビシバシ棒の叩く音の飛び交う

スパルタな指導方針について行けなくなってしまった。

 

 

 

 

 

厳しい指導で部内の雰囲気が悪くなり、

部員同士のいざこざも出てきて、

毎日の練習が辛くて仕方なかった。

 

 

自分が望んで強豪校に入っていて、

どうしても全国大会に行きたくて、

厳しい指導を望んでいるなら、

スパルタでも当たり前だと思うけど、

 

 

私は楽しく部活をやりたくて、ここに入ったのに。

スパルタに上位大会をを目指すのは

自分の望んでいることではなかった。

 

かといって、そんな理由で部活をやめるのも

甘ったれてると思われそうで、カッコ悪くてイヤだった。

 

 

 

何のためにここまで厳しい指導をするんだろう?

金賞を取ることが、全国に行くことが、この辛さを補って余りあるほど

そんなに良いことなんだろうか?

 

自分たちのためにやってくれていると思って指導には従うけれど、

内心怖くて仕方なくて、食欲はなくなるし、

ちゃんとしなきゃと思ったらアワアワして動きがおかしくなるし、

夏のコンクール前は毎日生きた心地がしなかった。 

 

 

 

 

 

一見して、正しくて素晴らしい、有難いことなのに、

それをしたくないと思ってしまっている自分。

 

自分たちのために言ってもらっているんだから、

泣き言は一切言わなかったけど

心の中では反発していて、

コンクールで上位入賞することなんてどうでもいいから、

早くこの指導から逃れたいと思っていた。

 

 

でも同時に、

自分たちのために親身になって指導してくれる人に

そんなことしか思えない腑抜けた自分が嫌だった。

 

 

 

 

 

そんなある日、

先輩の自転車がパンクして練習に遅れたことがあった。

 

私は、まぁ、そういうこともあるよね。

不可抗力だからしょうがないよな、

と思っていたのだが、

 

先輩は、

普段からちゃんとタイヤを点検していないのが悪い! 

社会に出たらそんなのは通用しない と怒鳴られていて。

 

私は、思わず、そんな理不尽な。。 と思ってしまって。

 

 

 

それを聞いたとき私は、社会というのは

少しのミスも許されないような厳しい場所なのだと知った。

 

そして、社会というのがそれだけ厳しい場所なら、

私は社会には出ていけないなぁ。。

これが社会なら出て行きたくないなぁと思ったのだ。

 

 

今だって怒鳴られて、毎日怯えて生きた心地がしないのに、

これが毎日ならとてもじゃないけどやってられないなぁ、、、と。

 

 

 

この体験が尾を引いて、のちのち私は、

社会に出て仕事に就くには、

この厳しさを乗り越えて行けるだけの

情熱を持てるものでないといけない。

 

どんな辛いことが起こっても、

自分の中の情熱が揺らがないものでないと。

そうでなければ辛くてすぐに仕事をやめてしまうだろう

と思うようになる。

 


 

 

 

 

実際、彼が言いたかったのは、

点検はちゃんとやっとけよ、ってことだろうし、

今ならこれが相手の本気度を試す指導だと分かるけれど、

 

 

当時の私には、

社会とはすごく厳しく怖いところなのだと

インプットされたのでした。

 

 

====


 

 

 

人にきちんと謝れない自分

人と真摯に向き合えない自分

自分の保身のためにダメなところを隠してしまう自分

 

こんな自分がすごく嫌で、

自分のダメなところに向き合えない自分もイヤで。

 

 

 

かといってその当時の私には、

迷惑をかけた友達やその指導者の人とぶつかってみたり、

勇気をもって自分からその真意を問うたりすることもできず、

 

あの時私はどうしたら良かったのだろう、、、、

 

という想いだけが、ずっと心の中に棘のように残っていた。

 

 

 

 

 

 

つづく、、、

 

 

 

 

読んでくれてありがとう!

 

 

 

 

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