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「人事課長 桐野啓介」シリーズ、新章突入!



ハイ皆さん、こんにちは。

MNB23こと眞邊が演出・撮影・編集を1人で行うショートムービー
「人事課長 桐野啓介」シリーズ

何と、突然新章に突入した模様です。

企業間の人間ドラマを描くこの作品、登場する企業名・人物名からして
明らかに明治維新をモチーフにしておりました。

新章からは当時、実際に起こった具体的な事件をベースに展開していきます。

ここら辺のことは眞邊本人に語ってもらいましょう。

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えー。

眞邊です。

映像作家としての自分のライフワーク的な作品がこの「人事課長
桐野啓介」


今までは台本をつくらず、俳優と自分の感性でつくってきましたが、
episode15からは台本をつくりこんでの制作を行っています。

桐野という名が示す通り、幕末の志士「桐野利秋(中村半次郎)」
モチーフにしています。


それだけでなく、史実をもモチーフにして現代の企業ドラマを描いて
います。

今は「蛤御門の変」を下敷きにストーリーを展開。

そのため、この事件のことをいろいろと調べたのですが。

実に興味深いことが浮かび上がってきます。


この事件はそもそも、朝廷を牛耳っていた長州が、薩摩、幕府、会津の
連携によって、京都から追い出され、それを武力でひっくりかえそうと
したことが原因です。

ここでおもしろいのは、長州、幕府、会津はそれぞれが日本という
国家のありかたで争ったのに対して薩摩は徹底的の「自藩」の利益の
追求で行動したということ。

これはその後の薩長同盟を見てもわかるように、政治的思想というより実に現実的で利己的な思考が薩摩を動かしていたように思います。


その薩摩を率いた西郷隆盛という人物は、実に「現実主義者」としての極めて優れた政治家だったように思います。

また、その後の西郷の末路を考えると、「現実」が「夢」に破れる
無情さも感じます。

自分でつくった波に自分自身が呑まれてしまう。


西郷という人に現代で一番近い人は誰か?

私は小沢一郎ではないかと思います。

自民党(幕府)という巨大な権力を政権交代までさせたのは、彼の
徹底的な現実主義(政治は選挙に勝つこと)があったからこそだと
思います。

おそらく小沢という人間がいなければ政権交代は起きなかったでしょう。


しかしながら。

樹立した新政権は自分たちの利権を追うばかりで意図したものと
全く違う。

その矛盾に潰されていく。

また、「選挙が全て」というアイデンティティも古い手法に変わっていく。

そして自滅へと進む。


今の小沢さんを見てると西南戦争までの西郷を見るようで実に
興味深いです。


まぁ。

西郷の救いは盟友大久保利通が対立したとはいえ、新政権にいた
ということ。

大久保が描く日本国家像は西郷には理解できなかったでしょうが、
大久保という人間は理解できていたのだと思います。


西南戦争はなんの勝算もなく起こりました。

蛤御門の変のときの徹底的な現実主義だった西郷はどこにも
見当たりません。

その人間らしい「感情」が西郷の魅力ではないでしょうか。


また、現代の政治の悲しさは西郷にとっての大久保にあたる人物は
どこにも見当たらないこと。

ひょっとすると橋下さんあたりがそうかもしれませんが。。
(期待したいところです)


話がそれましたが。

私が描きたいのは歴史が語る「人間の真実」のようなものです。


幕末の事件を現代に置き換えて描いていくことで、そこから様々な
今に通用する「真実」が浮かび上がるのではないかと。

その意味で「蛤御門の変」は日本の歴史の転換点となった事件だと
思います。

ここでは西郷という男の「現実主義者」としての生き方を表現したいと
思っています。。。


(メルマガ「mnb23の陰謀。」から引用)
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以上、少々長文ではありましたが、本人の意図がよく分かる内容で
ございました。

また今回は「エクスパンド総出演」という感じで多くのメンバーが登場します。

新たなステージに入った「人事課長 桐野啓介」シリーズにどうぞ
ご期待ください!


そして、

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