ペンションから近い大村海岸へ行った。とにかく、人が少なかった。
都心部に住んでいると、どこへ行っても人ばかり、怖い目で見られたり、争いごとがあちこちであるのだけれど、ここは、争う相手がいない。
自分が住んでいる場所のことを考えると、同じ日本でも全然違う。
海の色は、言葉通り、エメラルドグリーンだった。
「神様はキレイなものが好き。」という言葉をふと、思い出した。
世界を作った神様はいて、いちばん最初は、キレイなものを作ったのではないだろうか。
それを、人間が、キレイなままにしなかったんだと思う。
泳げないので、水着は持ってこなかった。丈の短いスカートで、足をチャプチャプつからせてみた。日焼けした部分が気持ちいい。海は塩水のはずだけど、しみないのかな? と思って海水をすくってなめてみた。しょっぱい。塩水だ。飲み水にはできないけれど、皮膚には沁みない。なんでだろう。
波は強かった。油断するとスカートがぬれる。海辺には、サンゴの骨のようなものが、たくさんあった。サンゴって何からできているんだろう。この大量のサンゴの骨のようなものの中には、海で命を終えた動物の骨も交じっているのだろうか。
都心部から1,000㎞離れてやってきた土地は、まったく異世界だった。



