今度発売になる、「高さの変わらないプリロードアジャスター」の着脱作業風景です。
大げさなツールで作業しているように見えますが、フロントを浮かせる事が目的なので吊るしています。(ジャッキアップする方法もありますが、大切な車両なので慎重に、慎重に。)
さて、装着確認をしていたのはこちらの製品
HYPERPRO×ACTIVE プロデュースです
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http://www.acv.co.jp/products/00903
トップのダイヤルを回すと足が出てきて、プリロードをかけていきます。
実用新案登録の新製品。
装着イメージ
車両:NINJA250R
セパレートハンドルも新作。アルマイト前の貴重なショット。
この着脱作業をしていたわけです。
フロントを浮かせて作業をしないと、トップキャップを外した時に中のスプリングが飛び出てきてしまうので、開発新人のS君も緊張気味・・・。
緊張気味・・・
この製品(プリロードアジャスター)誕生の背景には、HYPERPROのフロントスプリングの存在がありました。
HYPERPROフロントスプリングは、こういったパーツでプリロードをかけるとスプリングレートを変える事ができます。つまり、乗り出し時のフィーリングを自分好みにセッティングできる特殊なスプリングです。
コレ以下、面倒な人は、飛ばしてください。(スプリングの説明です。)
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文章では伝え難いのですが、リニアレートのスプリング(図:青線)は、レート(つまりスプリングの硬さ)が一定なのが特徴です。一方で、HYPERPROスプリングは、負荷に合わせてレートが変化します。
(ホームページより抜粋)
HYPERPROは、スプリングが巻かれる間隔が不等(一定では無い)のため、この図のように、負荷に合わせて収縮するスプリングの部分が異なります。これがスプリングレートが変化しているという事です。
右のリニアレートのスプリングは、どの部分も同じ間隔で収縮しています。レートの変化がしないから、同じ間隔を保って収縮するわけです。
分かりにくかった方は、ホームページをご覧ください。
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http://www.acv.co.jp/products/00540
さて、プリロードアジャスターは、意図的にスプリングにテンションをかけるわけですが、このスプリングがHYPERPRO製だと初期レートの変化を楽しむ事ができるわけです。
もう一度、この図を見てください。
HYPERPROは「初期柔らかく」と言いますが、純正スプリングよりも柔らかく設定する事があります。
(あくまでも初期動作ですから、あの純正の「ふわふわ」感の事ではありませんよ。)
「初期レートをもう少し上げたいな」という気持ちに答える事ができる組み合わせなんです。
「自分の走り方では、初期の動きは必要無いな」という人に答えられるパーツです。
「HYPERRPO独自のスプリングをもっと知ってもらおう」「もっとセッティングの幅を広げられる事を楽しんでもらいたい」・・・こんな開発者の思いから「プリロードアジャスター」が誕生しました。
試乗車・準備中です。