目を閉じて心を整える。
川を流れる水の音、風に靡く木々の囁き、虫の音。
全ての音が遠のいていく。
静けさの中、湯に身体が前後左右に揺さぶられる。
翻弄されている。
豊かな湯に翻弄されているのは我が身に他ならない。
普段はそれに気付くことすらない。
沈黙が訪れる。
湯の音が心地良く響いてくる。
そぅっと目を開ける。
空の青が、
雲の白が、
木々の深い緑色が、
光を受け輝く葉緑が、
瞳に飛び込んでくる。
こんなにも鮮やかだったか。
父と母がいなければ、
受けることのなかったこの命。
先祖の誰か一人が欠けても受ける事のなかったこの命。
大切に生きていこう。
人として生まれし使命を全うするため。
大切に生きていこう。
これまで関わってくれた方に。
その方々に関わってくれた方に。
これから関わってくださる方に。
心からの感謝を込めて。
