小学校のグランドもまた、冷たい空気と闇に包まれていく。
残されたのは三日月とわずかな星明かり。
突然グランドを駆け抜ける足音が私のそばをよぎる。
男の子の荒い息遣いが聞こえる。
でも、姿がない・・・
小さなトラックを3周、4周と回っている。
ジャッジャッジャッと駆け抜けていく足音が
それを感じさせてくれる。
足音も、息遣いも、すぐ私のそばを通り抜けていく。
存在を確かに感じるのです。
でも男の子の姿は、どんなに目を凝らしても見えないのです。
「がんばれ!」
何も見えないグランド。
走り続ける男の子にエールを残して立ち去りました。
彼はどんな思いで走り続けているのだろう。
見えるつもりでいても、
見えていないことが、きっとたくさんある。
見えることも
聞こえることも
寒さを感じることも
素晴らしいプレゼント。
あなたは今日どんな素敵なことがありましたか?
