今日は船堀タワーの大ホールで、JFMA主催の半日セミナーを受講した。
内容は、最近よく耳にするBCP(事業継続策)について。
民間資格だが私はファシリティマネジャーを8年前に取得した。
このファシリティマネジャーは、日本の企業ではまだまだ一般的ではないが
外国ではもちろん、日本にある外資系企業でも当たり前にある職制として定着している。
企業における、経営資源の一つであるファシリティをいかに効率的に活用し、
最大の効用をもたらすかを考え実行する責任者をさす言葉だ。
日本にもファシリティマネジメント推進協会(JFMA)という組織があり、有用なセミナーを
たびたび開催してくれており、私もちょくちょく参加させてもらっている。
会場のタワーホール船堀は、船堀駅に隣接した江戸川区の施設で、ホール・映画館・結婚式場
地上115Mのタワー展望室を持った複合施設。
前回来た時は震災直後で展望ホールに行けなかったので、今日は思い切って行ってみた。
天気も良くとても奇麗に360度のパノラマが楽しめる。
残念ながら富士山は見えなかったが、スカイツリーがとてもきれいに見えた。
さて、本題のセミナーは3.11以降で各社もこのBCPに真剣に取り組むようになった。
今日は様々な企業のBCPに対する取り組みをFMerと呼ばれるファシリティマネジャーで共有する
ために開かれ、700席の大ホールが7割方埋まる参加者(FMer)で聴講した。
基調講演後、発表された各社の具体的な取り組みが苦労話とともに展開されていく。
とても興味深いものばかり。本当に困りながらも積み上げてきたナレッジだから説得力がある。
今後参考にできることがいくつもある。いや、しなければいけない。
ただ、岩手県建築士会盛岡支部から、被災状況が沢山の写真で解説を織り交ぜて報告されたが、
凄惨なシーンにはいたたまれない思いになった。
多額の税金を投入して作った、私たちを守ってくれるはずの防潮堤があちこちで決壊している現実を
どう考えるのか。。。想定外と言う言葉で片づけてよいわけがない。事実はやはり重い。
発表の中で、有史以来何度も津波に襲われている経験を持ちながらなぜ悲劇は繰り返されたのか。
原発問題の検証にも参画されていた、失敗学の権威、畑村洋太郎さんの話が紹介された。
学習効果があるはずの人間も、法則性を持った失敗の記憶喪失メカニズムを持っているらしい。
3日 飽きる
3ヶ月 さめる
3年 忘れる
30年 途絶える、崩れる
60年 地域が忘れる
300年 社会から消える
1200年 起こったことを知らない
なるほど、言われて見れば納得できる部分もある。
もちろん当事者にとってこの記憶は絶対消し去ることはできない。ただ、子孫にまでそれを伝え
続けるのはとても難しい。だからこそ、今はそれどころではないかもしれないが、行政はこの
メカニズムを理解して悲劇を繰り返さない復興計画を立てる必要がある。
予算先行で人の命が犠牲にされるのはあってはならない。
机のないホールで6時間以上缶詰めで、ちょっと疲れも感じるが、とても有意義なセミナーだった。

