今日は地震後初めてまともに一日にいた。

寝巻のままのんびり。毎日こうだと我慢できないだろうが

たまにはこういう時間を持つこともいいなぁと感じた。


今日は久しぶりにヘッドフォンではなくミニコンポのスピーカーから

音を出しながら、読書を少し。

私はイージーリスニングが大好きで、持っているCDの大半がこのジャンルだが

今日は久しぶりにJet Streemシリーズを。


ウィークディの深夜、日付が変わると同時に始まるこの番組への思い入れはとても

深かった。1967年7月3日に始まって以来、40年を超えて今も続いている。

FM東京では最も長く続いている番組だそうだ。

私はこの番組を中学に入る少し前から聞き始めた。


この番組の醍醐味は初代パーソナリティだった城達也さんのナレーション。


  遠い地平線が消えて、ふかぶかとした夜の闇に心を休める時、

  はるか雲海の上を 音もなく流れ去る気流は、たゆみない宇宙の営みを告げています。

  満点の星をいただく、はてしない光の海を ゆたかに流れゆく風に 心を開けば、きらめく

  星座の物語も聞こえてくる、夜の静寂(しじま)の、なんと饒舌なことでしょうか。

  光と影の境に消えていった はるかな地平線も瞼(まぶた)に浮かんでまいります。

  日本航空があなたにお送りする音楽の定期便 ジェットストリーム 皆様の夜間飛行の

  お供を致しますパイロットは 私、城達也です。


あの当時、まだまだ海外旅行は今のように手軽ではなく、イージーリスニングの合間に

語られるセンスのある海外トピックスのナレーションを聞いているうちに、飛行機・海外へのあこがれが

募っていったのを思いだす。


そして最後に、


  夜間飛行のジェット機の翼に点滅するランプは 遠ざかるに連れ次第に星の瞬きと区別が

  つかなくなります。 

  お送りしてますこの音楽が 美しくあなたの夢に溶け込んでいきますように・・・。 

  ではまた午前零時にお会いしましょう。 おやすみなさい。

  日本航空がお送りしたジェットストリーム そろそろお別れの時刻が近づいてまいりました。 

  皆様のお相手は、わたくし、 城 達也でした。


この声を聞いて1時に安心して眠るのが日課だった。

堀内茂男さん作のこのスクリプトを、城さんのあの美声で聞くのが楽しみだった。

なんて美しい日本語なんだろうと改めて思う。



城さんは最終回の放送を、


  25年間、わたくしがご案内役を務めて参りましたジェットストリームは、今夜でお別れで

  ございます。長い間 本当に、ありがとうございました。

  またいつの日か、夢も遥かな空の旅でお会いいたしましょう。 そして、

  来年1月2日からは、装いも新たなジェットストリームが旅立ちます。

  夜間飛行のジェット機の翼に点滅するランプは、 遠ざかるにつれ次第に星の瞬(またた)きと

  区別がつかなくなります。

  お送りしておりますこの音楽が、美しくあなたの夢に溶け込んでゆきますように。 

  では皆さま、さようなら。   

  よいお年をお迎えくだい。


というナレーションで締めくくった。

あの日このナレーションを泣きながら聞いていたことを思い出した。

今でもこの番組は続いているが、やはり城さんが偉大すぎ、それ以降ののこの番組には違和感を感じて、

そのうちに聞かなくなってしまった。13年ほどのリスナーだったことになる。


今日改めて、城さんバージョンのCDを聞いていて、あのころのことを思い出していた。

スポンサーである日本航空はあの当時、まぎれもなく、世界一のフラッグシップエアラインだった。


確かに時代は変わっていく。が、変えられないものも確実にある。

私にとってのジェットストリームは、城達也さんあってのものだった。


今日はちょっと感傷にふけってしまった。


あきぼんのブログ ~今日もボチボチ