[口臭予防のためのマウスウォッシュ、
間違った使用法で余計にクサくなる恐れ]
(IRORIO 2013年06月19日)
先日、日本人男性の9割以上が周囲から「臭い」と思われているとの調査
結果をお届けした。
くだんの調査は体臭に関するものだったが、個人的に体臭よりもキツイと
感じるのが口臭。
なぜなら口臭は季節を選ばず、どんなに服を着込んでも隠すことができない
からだ。
そんな口臭の予防・改善のために、マウスウォッシュを取り入れているという
人も多いのでは。
実際に、リステリンのようなマウスウォッシュの一般家庭での需要は、
2006年時は40%だったものの、現在は55%まで増加したという。
だが、果たして本当に、ただ口をゆすぐだけで口臭を防ぐことができるの
だろうか?
今年初めに学術誌Journal of Clinical Dentistryに掲載された調査によれば、
1日2回、防腐性のマウスウォッシュでうがいをすれば、口臭の元となる
歯垢や歯肉炎を減らせることが明らかになったそう。
しかしこれは、あくまでも歯ブラシやフロスを併用した際の話であり、
マウスウォッシュのみでは口臭はもちろん虫歯や歯周病も防げないらしい。
またマウスウォッシュは、歯磨きの直後に使用するとさらなる口臭を引き
起こす可能性があることも判明。
なんでも、歯磨き粉に含まれる化学物質と、マウスウォッシュの化学物質が
相互作用を引き起こしてしまうのだといい、歯磨きのあとは最低でも30分は
間を空けてからマウスウォッシュを使用する必要があるそうだ。
ちなみに、英ロンドンのフレッシュ・ブレス・センターのフィル・ステマー
歯科医いわく、口臭改善に効果的なのは、二酸化塩素を含むマウスウォッシュ
だそう。
ただし、こういった製品は短期的な対処法にしかならず、本当に口臭に悩んで
いるのであれば、歯科医や衛生士に相談するのが最も手っ取り早い方法だと
同氏はアドバイスしている。
http://irorio.jp/asteroid-b-612/20130619/64727/