お酒をよく飲む人はビタミンB1不足にご注意! | アクティブエイジング アンチエイジング

[お酒をよく飲む人はビタミンB1不足にご注意!]

(アリナミン元気の雑学   (2011年1月13日公開分)


年末年始は、何かとお酒を飲む機会が増えていくものです。
アルコールの摂取量が増える時期に、「何だか疲労を感じることが多く
なった」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、疲労の原因のひとつである「アルコール摂取とビタミンB1」の
関係についてご説明いたします。



<アルコール摂取量が増えると、ビタミンB1が多く消費されます>
アルコールを摂取すると体内での分解にビタミンB1が消費されます。
たくさん飲めばそれだけビタミンB1も多く消費されるのです。
エネルギー産生に必要なビタミンB1が不足すると疲労を感じるようになり
ます。



<お酒の好きな人はビタミンB1が不足しがちです>
大酒家といわれる人ほど、酒の肴をあまり食べずに飲む傾向があります。
そのため、ビタミンB1摂取量も少なくなるのです。

お酒を飲むと、ビタミンB1の吸収率が悪くなります。



<特にシニア世代はビタミンB1不足に注意が必要です>
平成20年の飲酒習慣がある人の割合は男性35.9%、女性6.4%で、5年前の
男性37.4%、女性6.6%と比較して若干減少しています。

ところが、男性の60代、女性の50代、60代では増加していて、これは、
以前の飲酒習慣がそのまま継続されていることが推測されます。
以前と同じようにお酒を飲んでも、疲れやすさなど加齢とともに変化を感じ
ませんか?
もしかしたらビタミンB1不足かもしれません。
また、年齢とともにビタミンB1の吸収量や保持力は低下していきます。
普段からビタミンB1をきちんと補うことを心がけましょう




<コラム:お酒を飲むと顔が赤くなりませんか?>
アルコールを摂取すると肝臓で「アセトアルデヒド」という物質に分解され
ます。
この物質は体に有害で、食道がんとの関連性が指摘されています。

アセトアルデヒドは「アセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH2)」という
酵素で無害な酢酸に分解されます。
このALDH2は「遺伝」によって型が決まっています。
アセトアルデヒドを分解する力が強い遺伝子(正常型)と弱い遺伝子
(欠損型)があり、「完全欠損型」は日本人の約5%に見られるそうです。
こういう人はお酒をほとんど飲むことができない「下戸」と呼ばれる人たち
です。

両親から受け継いだ遺伝子のうち、どちらかが欠損型である「部分欠損型」
(日本人の 30〜40%)の人たちは、顔が赤くなるけれど、そこそこ飲める
タイプです。
この顔が赤くなるのは、分解できず体内に残ったアセトアルデヒドによって
おきるのです。
お酒を飲むと顔が赤くなる人は、お酒はほどほどにしましょう。





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