[生まれたときの体重が低体重だと人工関節リスク、股関節について]
(Medエッジ 2014年11月14日)
<オーストラリアの大規模研究から>
生まれたときの体重が低体重だったり、早産だったりした場合に、成人して
から股関節に人工関節を入れるリスクが2倍〜2.5倍になると分かった。
オーストラリアのモナシュ大学アルフレッド病院を含む研究グループが、
リウマチ関係の国際誌であるアースリティス・ケア&リサーチ誌オンライン
版で2014年11月3日に報告した。
<膝関節置換には関連せず>
一般的に、生まれたときの体重が軽めであったり早産だった利すると、
成人後に高血圧になりやすかったり、心臓や血管の病気になりやすかったり、
骨密度が低めだったりすると分かっている。
研究グループは、糖尿病/肥満/ライフスタイルについて長期間にわたって
調査したオーストラリアの大規模研究の参加者の中で、出生体重と早産か
どうかが判明していて2002年に40歳以上の3604人を対象として、2011年
までの膝関節と股関節の人工関節への手術の件数を調べた。
その結果、骨関節炎により116人が膝関節、75人が股関節の人工関節の手術を
受けていた。
低出生時の体重が低体重だったり、早産だったりすると、股関節の手術の
件数が高いと分かった。
それぞれ2倍と2.5倍。
膝関節については関連性はなかった。
人種の違いがある可能性はあるものの、生まれたときの状況によっては、
注意が必要かもしれない。
http://www.mededge.jp/a/bojm/4273