[アイスティーは40歳以上の男性の腎結石リスクを高める]
(HealthDay News 2008年7月25日)
海外ニュース画像専門家によると、40歳以上の男性が腎結石のリスクを低減
するには、アイスティーをやめてレモネードを飲むべきであるという。
腎結石は、腎臓や尿管内に形成される結晶で、米国人の10%に認められ、
発現リスクは女性に比べ男性で4倍であり、40歳以降に腎結石のできる確率が
急増する。
シュウ酸塩は腎結石を形成する主要な化学物質であるが、アイスティーには
これが高濃度に含まれている。
米ロヨラLoyola大学シカゴストリッチ医学校泌尿器科のJohn Milner氏は
「アイスティーは、腎結石ができやすい人にとっては間違いなく最も悪い
飲料の1つである」と述べている。
腎結石の一般的な原因は、水分補給状態を保てないことである。
夏の暑さと湿気は過度の発汗と脱水症状を引き起こすとともに、米国では
アイスティーの消費量も著しく増加し、腎結石のリスクが高まる。
米国紅茶協会によれば、米国では、アイスティーは炭酸飲料やビールよりも
健康的であると考えられており、年間約19億1,000万ガロン(約717万キロ
リットル)が消費される。
Milner氏は「適切な水分補給状態を保つには、水を飲むのが最も良いが、
腎結石ができやすい人は、レモンを多量に入れたレモン水やレモネードが
有用。
レモンには腎結石の成長を阻害するクエン酸が高濃度に含まれている。
実際に、腎結石ができやすい人に人工的に風味を付けたレモネードを投与
すると、腎結石の発現が遅くなることが示されている」としている。
また、腎結石ができやすい人は、シュウ酸塩を高濃度に含むホウレンソウや
チョコレート、ダイオウ(大黄)、ナッツなどを避けたほうがよい。
シュウ酸塩の吸収を抑えるため、塩分を控えめにする、肉の摂取量を減らす、
1日に何杯か水を飲む、カルシウム含有量の多い食品を摂取することも有用で
ある。
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