[繰り返すぶどう膜炎の原因は潰瘍性大腸炎だった]
(日経メディカル 2014年9月16日)(澤田教授の育薬道場)
患者は約2カ月おきにぶどう膜炎を繰り返しており、そのたびに眼科処方箋を
薬局に持ってきていた。
他科での併用薬は内科で血圧の薬を服用していた。
「私はどうしてこんなにぶどう膜炎を繰り返すのでしょうか。清潔に気を
配って汚い手で目を触らないようにいつも注意しているのですが………」との
患者の訴えを聞いていた。
ある時、患者のお薬手帳を確認すると、消化器科を受診して薬が処方されて
いた。
薬剤師が「消化器科を受診されたのですね。どうされたのですか?」と尋ねた
ところ、患者は「実は長い間お腹の痛みがあったのですが、このところ特に
ひどかったので思い切って専門の病院に行ってみたところ、潰瘍性大腸炎と
いう病気だと診断されました。診断した先生に目のこともお話ししたら、
この病気の合併症でぶどう膜炎を繰り返す人がいますよ、と言われて初めて
ああそうだったのか、と合点がいきました。長い間の悩みの原因がわかってほっとしました」と答えた。
(略)
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/di/hiyari/201409/538348.html