食生活と関節リウマチの関連が判明 | アクティブエイジング アンチエイジング
[食生活と関節リウマチの関連が判明]

(HealthDay News 2015年11月8日)

食生活が関節リウマチの発症リスクに影響を及ぼす可能性があることが、
新たな2件の研究で示唆された。
この結果は米ブリガム・アンド・ウイメンズ病院/ハーバード大学医学大学院
(ボストン)内科助教授のBing Lu氏らによるもので、米サンフランシスコで
開催された米国リウマチ学会(ACR)年次集会で11月7日に報告された。


1つ目の研究では、25~42歳の米国人女性約9万4,000人を対象として、
1991~2011年に4年ごとに食生活に関する調査を行った。
この期間中、約350人が関節リウマチを発症した。

赤身肉や加工肉、精製穀物、揚げ物などを多く含む典型的な北米式食生活を
していた人は、果物や野菜、豆類、全粒穀物、鶏肉、魚などを多く食べている
人よりも関節リウマチを発症する可能性が高かった。


もう1つの研究では、女性を対象とした他の研究のデータを分析した結果、
「米国人のための食生活指針」に従うことで、関節リウマチの発症リスクを
低減できることが判明した。


Lu氏は、「今回の結果は、健康的な食生活が関節リウマチの発症を予防する
可能性があることを示しており、この関連性の理由を検討するために、
さらなる試験を行いたいと考えている。先行研究は個々の研究グループに
よって行われていたため、わずかな効果を検出するには力不足だった。
そのため、食事が関節リウマチ発症に果たす役割については議論があった」と
話している。


ただし、今回の研究は、健康的な食生活と関節リウマチの発症率の低さが
関連することを見出したものの、直接の因果関係は確立していない。
また、学会発表されたデータおよび結論は通常、査読を受けて医学誌に掲載
されるまでは予備的なものとみなされる。





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