睡眠時の最高血圧が高い人ほど、糖尿病の発症が多い傾向 | アクティブエイジング アンチエイジング
[睡眠時血圧が糖尿病の発症を予測する?]

(MEDLEY 2015年11月6日)


<スペインの研究チームが2,656人を分析>
通常、寝る前や寝ている最中は血圧が低くなることが知られています。
寝ている間も血圧が高いままであることは、病的な状態の可能性があります。

今回の研究では、起きている時と寝ている時の血圧が糖尿病の発症と関連が
あるか検証しました。



<睡眠時血圧と糖尿病発症の関連性を検証>
今回の研究は、糖尿病を発症していない2,656人を対象に血圧を測定し、
その後の追跡調査で糖尿病の発症と関連性が見られるか検証しました。
血圧は、48時間の血圧モニターにより覚醒時と睡眠時の最高血圧を測定
しました。

 

<睡眠時の血圧は糖尿病発症を予測する>
以下の結果が得られました。
睡眠時の収縮期血圧の平均値は、糖尿病の新規発症の最も有意な予測因子で
あったが、覚醒時収縮期血圧は予測因子にはならなかった(1標準偏差上がる
ごとに、睡眠時の収縮期血圧ではハザード比1.28、95%信頼区間1.10-1.45、
p<0.001、[...])。


睡眠時の最高血圧は、その後の糖尿病の発症を予測することができるという
結果でした。
睡眠時の最高血圧が高い人ほど、糖尿病の発症が多い傾向が見られましたが、
覚醒時の最高血圧ではこの関連は見られませんでした。

 
糖尿病の発症に、睡眠時の血圧が関連しているという研究でした。
今回の研究では、睡眠時の血圧が高いことと糖尿病の発症がなぜ関連するかは
不明ですが、生活習慣などの背景も影響しそうです。




http://medley.life/news/item/5639c2a8e31c6185153ae6ad