[歯周病で認知症悪化、原因タンパク質が増加]
(産経新聞 2013年6月1日)
名古屋市立大大学院の道川誠教授(生化学)らの研究チームが、歯周病が
認知症の一種、アルツハイマー病を悪化させることをマウスの実験で明らかに
し、日本歯周病学会で発表した。
研究チームは、人工的にアルツハイマー病に罹患させたマウスを用意。
2グループに分けて、一方だけを歯周病菌に感染させた。
これらのマウスを箱に入れて球や三角錐の物体を2つ見せた後、うち1つを
置き換えて反応を調べると、歯周病のないマウスは新しく置いた物体へ頻繁に
近づくが、歯周病を併発したマウスは反応が変わらなかった。
道川教授によると、認知機能が低下し、最初に見た物体の形を忘れている
ため、新しい物体に興味を示さなかったという。
道川教授は「歯周病治療で、認知症の進行を遅らせられる可能性が出てきた」
としている。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/130601/bdy13060118370003-n1.htm