マウスウォッシュ使用直後、飲酒検問に遭遇したらアウト | アクティブエイジング アンチエイジング
[飲酒検問に遭遇したらアウト? マウスウォッシュ使用直後の驚きの数値]

(ロケットニュース24  2016年6月6日)


突然だが、あなたは日頃からマウスウォッシュを使っているだろうか?
マウスウォッシュとは『リステリン』や『お口クチュクチュモンダミン』
などの商品で有名な、口をゆすぐアレのことである。


実はそのマウスウォッシュ、成分としてエタノール、つまりアルコールが
含まれているものが少なくない。
ということは……エタノール入りのマウスウォッシュでクチュクチュした後、
車を運転して飲酒検問に遭遇したら酒気帯び運転で検挙されるのだろうか? 

気になったのでアルコールチェッカーを使用して検証したところ、ビビる
結果になったから報告したい。



<酒気帯び運転の基準値>
その前に、まず飲酒運転の基本的な情報をおさらいしておこう。
酒気帯び運転と判断されるのは、呼気1リットル当たり0.15mg以上の
アルコールが検出された場合。
つまり、マウスウォッシュを使用した後、0.15mg以上の数値が出たらアウト
ということだ。



<エタノールが含まれる5種のマウスウォッシュで検証>
今回、検証したのは私(筆者)が愛用している『リステリン フレッシュ
ミント』のほか、眠気覚ましに使えるほどハードな『リステリン
オリジナル』、『クリアクリーンプラス デンタルリンス ライトミント』
『ガム・デンタルリンス』『モンダミン センシティブ』の全5種類で、
全て成分にエタノールが含まれている。

これらのマウスウォッシュで口をゆすいだ息を受け止める機器は、タニタの
アルコールチェッカー「HC-213S」だ。
呼気1リットル当たりのアルコール濃度を0~0.50mgまでの12段階で測定
可能。
ハァァ~っと息を吹きかけると、すぐに数値が表示されるぞ。



<検証方法>
そして測定するタイミングは、マウスウォッシュを1回使用した後、2回連続
使用した後、そのまま水でうがいした後、うがい後に5分経過したとき、
さらに5分(合計10分)経過したときの5回。

いずれのマウスウォッシュも規定通りの分量で、1回目の使用前には数値が
ゼロになっていることを確認してから検証した。



<検証結果>
http://news.livedoor.com/article/detail/11607575/

とんでもないことになってしまった!
まさかの全部アウトーーー!! 
水でうがいをしたり時間の経過を待つことで数値が低くなることは確認
できたが、マウスウォッシュ使用直後に呼気検査をしたら、いずれの商品も
酒気帯び運転扱いされる数値に……。

ネーミングからして優しそうな『モンダミン センシティブ』も、使用直後で
あれば酒気帯び運転の基準値に達してしまうなんて、どうしたらいいんだ
ろう。
それから『リステリン オリジナル』!
動画で確認して欲しいが、たった1回で「HC-213S」の限界値(0.5で点滅)
までいくとは刺激強すぎるだろ!! 


こりゃ、1滴もお酒を飲んでないのにマウスウォッシュをしたばっかりに
酒気帯び運転で検挙、なんてこともあり得るじゃないか……。 



<警察に聞いてみた>
だが、もしかしたら飲酒検問に引っかかった際に「実は直前にマウス
ウォシュしたので、呼気検査で正確な数値が出ません」と申告したら、
血液検査とかに切り替えてくれるのかも?
この点も気になったので警察に直接聞いてみたぞ。

私:「飲酒運転に関して質問なのですが」

担当者:「はい、何でしょうか」

私:「飲酒検問に遭遇したドライバーが直前にマウスウォッシュを使用して
いた場合、お酒を1滴も飲んでいないのに呼気検査の数値が0.15を越えて
しまう可能性があります。その際、ドライバーが希望すれば血液検査などに
切り替えてもらうことは可能なのでしょうか」

担当者:「ドライバーの申告や希望によって、検査方法が変わることは
ありません。ただし、現場の警察官の判断によって、血液検査を受けて
もらう可能性はあります」

私:「となると、もしお巡りさんが『マウスウォッシュしてようが何だろうが
呼気検査しか受け付けん!』となった場合、お酒を飲んでないのに検挙される
というケースもあるかと思うのですが……」

担当者:「お酒でもマウスウォッシュでも関係ありません。問題は
アルコールが体内に摂取されていることなのです」

私:「マウスウォッシュはうがいなのですが、それも『アルコールを体内に
摂取した』と見なされますか?」

担当者:「現場の警察官の判断に依りますが、そう見なす可能性は大いに
あるでしょう」

--以上である。


つまり、ドライバーが「マウスウォッシュしたんですよ」とお巡りさんさんに
言ったところで検査方法を変えてもらえる保証はなく、全て現場にいる
お巡りさんの判断次第。
運が良ければ血液検査でシロと出て無罪放免となるかもしれないが、
運が悪ければ……重~いペナルティが待っているというワケだ。



とにもかくにも、マウスウォッシュの意外な落とし穴を知らないと最悪な
展開になる可能性があるので、知らなかった人は覚えておいた方がいい
だろう。
間違っても、「お巡りさんに『息が臭い』と思われたくないから、呼気検査の
前に『リステリン オリジナル』で息をフレッシュにしとこう」なんて
考えたらダメだからな!!






http://news.livedoor.com/article/detail/11607575/