[小学生の便秘、大阪最多29.8% 全国平均20%も
「成人女性と同程度」 NPO調査]
(産経新聞 2016年06月06日)
小学生の5人に1人が便秘状態であることが6日、トイレを通し健康を考える
活動を行っているNPO法人「日本トイレ研究所」の調査で分かった。
47都道府県で最も便秘状態の児童が多かったのは、大阪府で29.8%。
調査を担当した医師は、5人に1人という全国平均についても「成人女性と
同程度が便秘状態という結果。極めて憂慮すべき事態だ」と指摘している。
調査は、平成28年3月に児童と保護者がインターネットで答える方法で実施。
全国の4833人から回答を得た。
その結果、「排便頻度が3日に1回以下」「便を我慢することがある」などと
便秘状態と判断された児童は20.2%に上った。
一方、その児童の保護者のうち32.0%は、子供の便秘状態を認識して
いなかったことも分かった。
調査を監修した、さいたま市立病院の中野美和子小児外科部長は「食育と
同様に、排泄に関しても、保護者と子供自身の双方に教育が必要だ」と訴えて
いる。
都道府県別では、大阪府が便秘状態の児童が最も多く、山口県(27.9%)、
三重県(26.9%)と続いた。
<友達に知られたくない…「便意我慢する」5割超>
便秘状態の背景には、学校で人目を気にする傾向が児童の間にあるためで、
半数以上の52.8%が「便意があっても我慢する」と回答。
理由については「友達に知られたくない」(55.9%)、「友達にからかわ
れる」(36.4%)という回答が目立ったという。
また、便秘状態の児童は睡眠時間が短く、朝食を食べない割合が多い傾向も
みられた。
中野氏は「排泄、睡眠、食事の基本的な生活習慣は互いに関連している。良い
生活習慣を身につけていれば、当然、排便状態もよくなりやすい」と話した。
http://www.sankei.com/west/news/160606/wst1606060083-n1.html