[不整脈「心房細動」に新たな手術法]
(読売新聞 2014年7月12日)
筑波大学付属病院(茨城県つくば市)は11日、不整脈の一種「心房細動」に
対する新たな手術を、1日に国内で初めて実施したと発表した。
手術時間は病院などで異なるが、従来法で3時間半程度だったのが、2時間半
程度に短縮できるという。
手術を行ったのは、同病院循環器内科の青沼和隆教授らとカテーテル検査室の
チーム。
心房細動の患者は高齢者が多く、肺静脈の異常が原因とされる。
心臓の動きは電気信号が関わるが、従来は電波を使って肺静脈と心房間の
電気の流れを断ち切る手術が行われてきた。
新たな手術方法は「経皮的カテーテル心筋冷凍焼灼術」。
カテーテル(細い管)を血管内に通して肺静脈に到達させ、肺静脈と心房の
間を冷却して電気が通らないようにする。
1日から保険適用されている。
手術を受けたのは千葉県我孫子市の男性(70)で、術後の経過もよく4日
に退院したという。
チームの野上昭彦教授は「その後、4人の手術に成功した。簡単で確実な方法
なので今後増えるだろう」と話している。
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