[アトピーの原因(5)]
栄養障害(栄養素の過剰や不足)により、アトピーを発症したり、悪化する
ことがあります。
過剰な栄養素の摂取を控えて、不足している栄養素を補えば、アトピーが
改善することがあります。
これとは別に、食用油(n-6系脂肪酸)が主な原因とする説もあります。
食用油の摂取を徹底的に控えることによって、アトピーが軽快することも
あるようです。
(横山歯科医院)
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[ω-6脂肪酸]
(Wikipedia)
ω-6脂肪酸は、ω-3脂肪酸とともに必須脂肪酸となっている。
ω-6脂肪酸からの多数の生理活性物質の生成反応はアラキドン酸から滝の
ように流れ落ちる如く生成されることから「アラキドン酸カスケード」と
呼ばれる。
このアラキドン酸から変換されて生成される炎症・アレルギー反応と関連した
強い生理活性物質であるω-6プロスタグランジン、n-6ロイコトリエン等の
オータコイド類は、アテローム性動脈硬化症、喘息、関節炎、血管の病気、
血栓症、免疫炎症の過程、腫瘍増殖における過度のω-6作用を抑制する調合薬
開発の標的となっている。
n-3とn-6エイコサノイド前駆体の生成について代謝酵素が共通してるために
n-6脂肪酸とn-3脂肪酸とが競争的な相互作用をする。
炎症性のあるロイコトリエンやプロスタグランジンのようなアラキドン酸
カスケードの原料であるω-6脂肪酸(リノール酸)の摂り過ぎと、代謝酵素が
共通してるために拮抗関係にあるω-3脂肪酸(α-リノレン酸)との摂取
バランスがこわれて過敏性が増加しアレルギーが惹起されやすくなっている
との報告もある。
うつ病が20世紀になって増加しているが、ω-6脂肪酸を多く含む植物油の
摂取が増加したことと軌を一にする。
うつ病患者においてはω-6脂肪酸からアラキドン酸を経て生成される炎症性の
生理活性物質であるエイコサノイドのレベルが高いということが示されて
いる。
シーフードをたくさん摂取するところほど母乳内のDHAは高く、産後うつ病の
有病率は低かった。
母体から胎児への転送により、妊娠・出産期には母親には無視できない
ω-3脂肪酸の枯渇の危険性が高まり、その結果として産後のうつ病の危険性に
関与する可能性がある。
健常者と比較してうつ病患者はω-3脂肪酸の蓄積量が有意に低くω-6とω-3の
比率は有意に高かったことが指摘されている。