[レーシック手術の後遺症深刻 夜間視力低下、自律神経に変調・・・]
(産経新聞 2013年9月25日)
近視矯正のレーシック手術を受けた後、夜間視力の低下や自律神経の変調
などの後遺症を訴える事例が6~8月に約50件報告されていたことが24日、
被害者団体の調査で分かった。
団体などは同日、後遺症に関する実態把握を進めるよう厚生労働省に要望書を
提出した。
団体によると、後遺症として多く挙げられたのは、治療で角膜を削り過ぎる
「過矯正」に関する訴え。
手術後に激しい目の痛みや腫れ、けいれんが生じたケースや、近距離に焦点が
合わなくなった-といった訴えが寄せられた。
中には、太陽や蛍光灯の光をまぶしく感じ、「夏場は屋内でもサングラスを
かけている」「夜間の自動車の運転が困難になった」など、日常生活に深刻な
影響を及ぼしているケースもあった。
団体をサポートする高梨滋雄弁護士によると、レーシック手術は美容医療を
専門とする法人が運営する医院で実施されることが増えている。
ただ、後遺症が生じても取り合ってもらえないケースも多く、高梨弁護士は
「手術にはメリットもあるが、デメリットもある。適切な情報が患者サイドに
開示されていない恐れがある」と指摘する。
レーシック手術は、視力回復のため、角膜の表面を薄く削ってめくり、
レーザーで内側の組織を削って目の屈折率を矯正する手術。
痛みが少なく十数分程度で手術でき、手術後数日で視力が回復する手軽さ
から、手術を受ける人が増加している。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/130925/bdy13092501030001-n1.htm