[かんきつ類たくさん食べる女性、脳卒中リスク低下]
(AFPBB News 2012年2月24日)
発信地:ワシントンD.C./米国
【2月24日 AFP】
オレンジやグレープフルーツなど、かんきつ類を日常的に食べる女性は、
脳卒中の原因となる血栓リスクが低くなる可能性があるとの研究結果が23日、
米国心臓協会(AHA)の学術誌「脳卒中」に発表された。
英イーストアングリア大学医学部のエーディン・カシディ教授(栄養学)
率いる研究チームは、女性6万9,622人を含む米国の看護士を対象に
4年ごとに行った食生活に関する調査データ14年分を検証し、摂取した食物に
ついての詳細な報告を調査した。
調査の目的は、野菜や果物に含有されるフラボノイドの効能を調べること
だったが、典型的な米国人の食事に含まれる6種類のフラボノイドの総摂取量
では脳卒中予防効果に変化は見られなかった。
一方で、果汁を含めオレンジやグレープフルーツを多く摂取していた人では、
脳卒中リスクが19%低下していることが分かった。
「野菜や果物、厳密に言えばビタミンCの摂取が、脳卒中リスクの低下に
関連している。フラボノイドは血管機能の向上や抗炎症作用といった面で
予防効果があるとみられる」とカシディ教授は述べ、糖類の過剰摂取を防ぐ
ためジュースを避けつつ、オレンジやグレープフルーツを多く食べるよう
女性たちに呼びかけている。
これまでの研究では、かんきつ類に含まれるフラボノイドに、2型糖尿病や
心臓病リスク増につながる肥満やメタボリック症候群の予防効果があることが
示唆されている。
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2860473/8530822