最後のあいさつ・・・肺癌医師のホームページ | アクティブエイジング アンチエイジング
[最後のあいさつ・・・肺癌医師のホームページ]

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<もし、私の告別式であいさつできるなら・・・>


本日はご多忙のところ、私の葬儀に参列いただきまして、誠に
ありがとうございます。


私は、子供の時からまじめだけが取り柄でしたので、周りの
方々には、全くおもしろ味のない人物であったことと思います。

子供の頃から病弱で、両親に心配ばかりかけてきた私にとって、
医師という仕事はまさに生きがいでした。
病院でも冗談ひとつ言わない私は、職員の方々にもつきあいにくい
医師だったことでしょう。

ただ私は、患者さんの前でだけ営業用の顔をするのではなく、
職員や職員家族の方が病気になった時、「先生、主治医になって
下さい。」と頼まれるような医師でありたいと常に考えて仕事を
してきました。


やっと一人前の内科医として自信もでき、これからますます故郷の
地域医療に貢献できると思っていたのですが、お別れしなくては
ならなくなりました。


42年間のこれまでの人生は、いつも目標を持ってがんばって
きました。
公私ともに充実した幸せな人生であったと皆様に感謝して
おります。


ただ一つ心残りなのは、家族のことです。

私は、夫として妻を幸せにする誓いを守れず、親として子供達を
成人するまで育てる義務を果たせませんでした。
遺された家族は、これからいろいろと苦労することになる
でしょう。
どうか皆様、私の家族にこれからも暖かいご支援を賜りますよう、
お願い申し上げます。


ありがとうございました。
それでは、さようなら。


とまあ、こんな感じでしょうか。


自分の葬式ですから、何かメッセージを伝えたいとは
思いませんか?


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Googleで「肺癌」と検索すると2番目のサイトなので、ご存知の
方も多いことでしょう。

私が、余命何年、あるいは何か月と宣告されたら、このような
理路整然とした心境でいられるでしょうか。
少なくともHP上では理路整然とした心境で振る舞えるでしょうか。

語り過ぎずの姿勢の中で・・・・・もしかしたら語り過ぎることが
できない体調だったかも知れませんが、多くの重要なメッセージを
残されています。

(横山歯科医院)