いやぁ〜、怖い。
僕はテレビは無くて、強がりではなく観る必要がな
いので契約してません。その代わり、パソコンが既に
テレビ代わりになっていますが、
そのパソコン、昨日から今朝に掛けて使用中止をし
なくちゃならない事態に陥りました。
原因は、パソコン内蔵のリチウムイオン電池が異常
膨張したからです、怖かった〜💦
昨日夜寝るか、と釣り動画を観ていて、不図気付い
たのが、
異様にノートパソコンのタッチパッドが盛り上がっ
て来ている…なんだこりゃ?と、剥がれる勢い程に
せり上がりそのうち、
パームレストと言って手のひらを置く部分もモリっ
と盛り上がり出し、
そこで漸く、
「リチウムイオンバッテリーにガス溜まってるわ!!」
と慌てて使用を中止、電源を落としてアダプターに
よる電源供給も絶ち、接続機器を外して(と言っても
USBなので簡単に抜ける)ノーパソをひっくり返して
後ろのネジを外して後ろ蓋を外すと…
ボッコリ腫れ上がった様なバッテリーが顔を出して
まあよう爆発発火しないで助かったと胸を撫で下ろし、
たのは良かったものの、端子を外して、しかしこの
異常が起きたバッテリーをともかく安全な場所に隔離、
置き場を探すのですが、一旦安置する場所を探して
(外は大雨)、狭いが玄関のタイルの上に置いて(僕の持
つ靴は多くない)、眠りに就きました(11時過ぎてたの
で)。
今のノーパソって費用削減の為にバッテリーパック
は内蔵が多いのですよ。昔は精密ネジを使って裏蓋を
外す事なく、パック形式でスライドやフックタイプで
簡単に取り外しが効くタイプが多かったんですが、
こうするとノーパソの設計を新たに起こしてバッテ
リーも型を起こしてかつそのノーパソ専用形状に作る
必要がある(内蔵タイプにすれば空きスペースを作るだ
けでそのスペースに収まる汎用型のバッテリーを使え
ばバッテリーコストは格段に下がる)ので、取り外し
タイプは姿を消し、基本ハイエンド系にしか残ってな
い時代なってしまいました。
あと内蔵になったのは軽量化と薄さ、ですね。
昔バッテリーはニッケル水素電池が主流でしたが
これだと大きさの都合上乾電池型になってしまうので
限界があって、
逆に電池形状自由度が高いのがリチウムイオン電池
なのです。まあ詳しい説明は省きますが、今よく使わ
れているリチウムイオン電池の重要な部品材料の一つ
が液状材料を使っているので、長方形やボタン型だっ
たり多様性に富む形状が可能なんです。
が、逆にこの液状物質が危険の元で諸刄の剣なんで
すよね。性能を左右するものであり、大気に触れると
激しく反応して燃えます。当然、性能を上げようとす
ると大気(中の水)と激しい反応を起こすので、そこに
リチウムイオン電池の核となるリチウム金属があれば、
それは凄まじい反応となって燃焼し引火性ガスも出
るので爆発もするってもんです。
こういう危険を回避するために、内部構造がある程
度しか安全性を稼げないならどうするか?
充電、放電(消費する電力を監視)する側で危険な兆候
を判断出来る(100%ではありませんが70%以上と言わ
ています)様にしましょう、という構想が、
充放電管理制御装置、
いわゆる BatteryManagementSystem
略してBMSが生まれました。
BMSは、充電や放電時に変化する電圧と電流を細く
モニターし、かつセル(バッテリー)表面の温度も監視し
ており、異常な温度上昇を見逃さず、異常が起こる時
はバッテリーに充電したり放電(使用する)しないよう
命令するシステムです。
実はリチウムイオン二次電池における価格の高価に
なる部分は、確かに電池そのものも高価な部品なので
すが、
この電子制御とその技術を融合したBMSが最も高価
と言って過言ではないのです。
バッテリーの多さや搭載量から言えば、電気自動車
が圧倒的に危険視されますが、
バッテリー事故における最も少ない会社と言えば、
テスラ、が出て来ると思います。テスラはバッテリ
ー(現在の製造は殆どがパナソニックですけど)性能の
高さも去る事ながら、
このBMSが非常に優秀なのです。監視システムが
上等だからこそ、急速充電いわゆるスーパーチャージ
ャーが可能だったりします。まあ充電には時間が掛か
りますけどね、それでも優秀です。
ただいくらBMSが優秀でもハード側の電池製造技術
も伴わなければ、安全とは言えませんよね。
という事で、怖い思いをしたのでした。
こう言う怖い経験をしてしまうと、もう一時はリチ
ウムイオンはいいや…信頼性がねぇ、と思っちゃいま
すねぇ…
ああ多分、僕はやっぱり電気自動車や電動バイクは
死ぬまで乗らないだろうなあ、
そんな怖い思いをした朝でした。
最後に、使えないリチウムイオン電池は家電屋さん
に持ち込みましょう。
燃えないゴミ、として出しちゃダメですよ🙅
その地方自治体の収めるゴミの収集方法に従って
排気して下さい。