HONDAのエースであるジョアン・ミルが、そこそこ

なコメントで、


「この状況は苦痛だよ」


 と溢しており、マリーニも、


「ペースでどうすべきか迷っているし上手く行くペース

 が見当たらない」


 という悲しいまでのコメントを見掛けております。


 今はミルのメカニックであるサンディ・エルナンデ

スさんも、


「HONDAは正しい方向で懸命に動いており、

 私達もそれに向けて動いています。

 しかし、直ぐに状況は良くはならないでしょう。

 何故なら他社だって苦労していましたし、

 その改良は一つだけで解決する様なマテリアルでは

 ありませんから」


 どのくらいで変わりそう?変われそう?


「HONDAは懸命に取り組んでいます。

 少なくとも、6、7ヶ月は必要でしょう」


 やはり1シーズン若しくはそれ以上は必須かという

コメントの様でした。


 ただひとつ僕が願う事は、


「マルクやアコスタの様な、

 天才ライダーに期待するな」


 という事です。


 勿論、将来有望な若手ライダーのスカウトは大変重

要であり、KTMだってアコスタを育て、HONDAも

マルケスを育てていましたから、才能あるライダーを

ルーキーズカップ等等で育てて行く環境は今や当然の

手法でしょう。


 が、乗り易いマシンなのか?


 というと、今はKTMの凄腕テストライダーのダニと

黄金コンビだったマシンについて、


 マルケスが頭角を表して来た時に、


 ダニには合わないマシンであったのは否めない。


 実際に主導権はマルケスだったし、彼の意見がそら

絶対的な支配権を持つまでに時間は掛からなかった事

でしょうが、


「HONDAマシンはライダーフレンドリー」


 つまり誰でも乗り易いマシンを目指すというコンセ

プトから狂い始めたのが、


 悪くもマルケス快進撃の始まりだったと言えなくも

なく、エースの無理が祟って1シーズン以上外れてしま

った途端にマシンの開発方針が定まらなくなった事を、


 今更嘆いても、もう元には戻りませんよね。


 だからこそ、飛び抜けた、破格ライダーはメーカー

に必須でしょうけども、


 地味に地を固めてKTMもapriliaも、そしてDucati

は輝きを取り戻したのです。


 出来なくはないでしょう、世界のHONDAが。


 という期待を込めて、来シーズンまで我慢のレース

になりそうです。


 なんか、WSBKの不調と同期してますね。


 ミルは来年、apriliaのトラックハウス監督のダヴィデ

ブリビオさんの元に行きそうだなあ…