来年からKawasakiはイタリアのメーカーである、と

は言ってもKawasaki傘下ですがビモータへエンジンの

供給(10RR)のみ供給、とされているんですが、


 じゃあKawasakiが培った今までのKRTは解散か?

というと全然そうではなくて、


 どうもビモータブランドを世界へもう一度示す為の

マーケティング戦略も当然ながら織り込まれており、


 そのKRTの現監督であるギム・ローダさんは引き続

きこのビモータ・バイ・KRTでも監督として采配を執

る事となっています。


「過去13年間、私自身とKRTスタッフ全員が

 Kawasakiスーパーバイクプロジェクトに血心を注ぎ

 その間に7回のWSBKタイトルと多くの

 マニュファクチュアラータイトルを獲得

 して来ました。

 Kawasakiがスーパーバイク選手権で

 40年間近く戦って来た今、

 ビモータKawasakiレーシングチームの

 新しいビモータの礎を築く、

 新たな時代の一翼を担えることを

 誇りに思います」


 正直、全くKawasakiが親会社であり無くなるって

訳じゃではなくて、


 これはKawasakiの戦略じゃないかと僕は思ってお

りまして…


 回りくどくて済みませんが、


 ビモータってイタリア発祥じゃないですか、


 ビアンキ、モーリ、タンブリーニ3名の名前を冠して

立ち上げられたイタリアのバイクメーカーです。


 まあそれ程好成績を残した訳ではありませんが優勝

もしております。


 んで、イタリアでしょ、母体が。


 で、これからのWSBKのクソルールに対向するには

やっぱ勝ち過ぎたKawasakiの看板を直接背負って、

 しかも先細りするスーパーバイク市場やMotoGPに

おける排気量縮小化の波を受ける時代が訪れるとする

ならば、


 いっそビモータの名を前面に打ち出して、そして今

迄培った技術を活かしてビモータブランドを打ち出し

レースを行った方が、


 有利に事が運ぶと思うのですよ。そりゃ10RRがレ

ースから消えるのは寂しいけど、

 Kawasakiが、10RRの技術が活かされればこれは

一ファンとして嬉しいんですよね。


 ただこのクソドルナは既にリバティメディアに買収

され株式において発言権は2026年かな、もう無くな

るのでレギュレーションがたぶん改訂される(クソドル

ナにもう経営権も発言権も無い)と思うのですが、


 それまでの戦略としては大変正しいのではないか?

と思っています。


 そんな訳でまるでKawasakiが無くなるどころか実

は代表を変えただけの(勿論ビモータの色は出すでしょ

う)内容なので、

 これもレギュレーションのスキを突いた正攻法と

言えるのではないでしょうか?


 これからMotoGPもスーパーバイクの1000ccなど

もどう市販車の生産が変わってくるのかは、

 リバティメディアの采配が大きいと思います。


 まあただ、バッテリー車のハイブリッド化とかバカ

な方向には行かないとは思いますが、


 今後もワクワクするバイクが生産される世の中であ

って欲しいですね。