ネタバレ済みません、マルケス2位。がそれを抑えて

優勝したバニャイア、見事です。


 勿論マルケスの卓越したライディングは元より、そ

れらがあってこそバニャイアとの名勝負が生まれた訳

なんですけども…


 新型のバニャイア有利、しかもファクトリーである

にはあるんですが、


 マルケスもバニャイアの走り方が出来なくなって来

た年齢的な分岐点に来ている、

 落として悪いのですがそんな寂しい気がしたレース

でした。


 当然お断りした通り、サテライトとワークスですか

ら先ずエンジニアのレベルやパーツ供給レベルは全く

違いますから、それでいてあの走りを可能とする事は

並大抵ではない事は僕も理解出来ます。


 それを言うなら、アコスタの一見ぶっ飛んだ走りに

見えても、キレが違うじゃないですか。


 あの神経と動きが一体化したマシンが生きている様

な動き、つまりキレが、


 バニャイアの方が上だなあ、と素直にそう思いまし

た。丁度ロッシが誰も敵わない走りでリーチを楽々築

いていた時の様な、


 マシンが共にある、あのゾクっと背筋が感動で揺さ

ぶられる様な、


 MotoGPの限られたチャンピオンしか出来ない走り

です。


 これを青木宣篤さんは、


「脊髄反射」


 って形容していました。そう、頭で考え処理して操

作しなくとも脊髄がマシンコントロールをまるで、


 認知判断操作


 を請け負うのです。それが五体を駆使して脳が見つ

つめる先へシンクロする。


 優勝したからバニャイアが上っていう訳じゃなく、


「マルケスだったらここで」


 のここで、が出なかった(タイヤの摩耗具合もあった

にしろ)気がしたのです。


 とは言え、両選手おめでとう。


 だが、またまたDucatiが5位までも独占を許したス

ぺイン戦でした。


 荒れたスプリントや決勝についてまたインタビュー

を追ってみたいと思います。