ミザノでYAMAHA開催のブルーレーシングデイとい

うイベントに最終的にYAMAHAで引退を迎えたDucati

のかつてエースライダー、今のGP21以降のベストマシ

ンを作り上げたと言っても過言ではない、


 今はモロクロスで腕を慣らしている、

 アンドレア・ドヴィツィオーゾのインタビューを見

付けたので、現状のYAMAHAそしてライダーのついて

拾ってみました。


 このYAMAHA主催のイベントにドヴィツィオーゾが

参加していたので、その時のインタビューになります。


 質問形式だったのでそのまま意訳で行ってみます。


 調子はどう?


「おかげさまで元気だよ」


 モトクロスのプロジェクトはどう?


「順調だよ、

 でも残念ながら準備がまだ出来ていないんだ。

 全てを準備したいけど、まだ辛抱強く仕事を

 やらないとね」


 R1(イベントに参加しております)に乗るのは

 何年ぶり?


「ちょうど1年前、ここでのイベントだよ!

 だからアスファルトの上を走るのは久々だけど、

 今日はいい感触を得たよ」


 バイク(R1)の感触はどうだった?

 いつも背中がゾクゾクする?

 (セッティングが決まらないバイクはドヴィは気に入

  らないライダーでした。のである意味皮肉かと)


「僕は完璧主義者だからね。

 でも、コース上で何人かのライダーを見つけて

 プッシュし始めたんだ。

 それでライダーってのは、他のライダーと一緒に

 走れる事が分かると楽しいもんだね。


 ところで、先週のレースについて、

 ペッコとマルケスの件についてはどう思う?


「ジャーナリズムの争合いには関わらないよ」


 これがドヴィの良いところですよね、当時からそん

なマスコミの挑発的質問には無視しているので己を通

していますから。


 KTM新人のペドロ・アコスタは?

 あんなに強い走りができると予想してた?


「いやとても驚いたよ。

 勿論期待していたけど、彼は想像以上だった、

 怖いくらいだったよ」


 彼は直ぐに全力で走る才能があるライダーなの?

 彼は常に(どのコースでも)速く走れる走れそう?


「彼がやっている事は、そう出来る能力があるから

 やっているのであって、いきなり危険に飛び込んで

 走っている訳じゃない。だけど、

 彼はあまり多くのことを整理せずに経験を積んで

 いるから、

 もしかしたらミスをするかもしれないし、

 上手く行く事もあれば悪くなる事もある。

 言えるのは、

 彼はMotoGPに来てから、

 彼がやってきた事は全て中身があるね」


 アコスタについては結構ベタ褒めですな。


 さて、

 ドヴィの考えではMotoGPにおけるYAMAHAは、

 どのサーキットで最高の力を発揮出来ると思う?


「判らないが、

 まだYAMAHAは表彰台を獲得出来る状況にはない。

 YAMAHAは変化を遂げようとしていて、

 それは喜ばしい事だけど、

 その変化は大きくなければならないね。

 この様な急激な変化を遂げるには、

 何年も掛かるだろうね」


 厳しい意見、確かに、Ducatiの低迷時代からマシン

を作り上げてきたドヴィならではの、重みが言葉には

信頼感がありますなあ…。


 もしMotoGPに復帰する事になったら、

 どのサーキットでレースをしたい?


「ムジェロはいつも週末が華やかなんだ、

 良いサーキットは沢山あるけどね。

 僕にとってはバレンシアは、

 常に最も美しいサーキットのひとつで、

 オーストリアは最も美しいサーキットではないけど

 良い思い出があるね」


 今のライダーで、貴方似ているライダーは誰?


「みんな違うから、似た様なライダーはいないよ。

 色んな特徴も違うしね。

 フリーでは後ろだけど、予選や決勝で重要な時は

 前にいるタイプとか。

 だから僕は大事な瞬間に最大限の力を発揮出来る

 ように集中していたよ。

 その点ではペッコが似ているかもね」


 相変わらず、的確な分析のドヴィでしたが。


 私もすっかり忘れていましたが、テストライダーに

是非ドヴィ(無理でしたが)を引き入れて欲しかったなあ

と思います。決してクラッチロウが劣るという訳じゃ

ないんですよ、分析に優れたねえ、彼が偶にでも乗っ

て意見してくれればねえ。


 という訳で、かつてマルケスと名勝負を争った、

決して年老いて引退した訳じゃないドヴィツィオーゾ

さんのインタビューでした。