そろそろ規制が必要じゃなかろうか?
MotoGPの最高速は年々徐々にではありますが上昇
の一途を辿っておりまして、
今はWSBKで活躍しているイアンノーネがその昔、
ムジェロでしたっけ、2015年に350.8km/hを記録は
既に塗り替えられておりまして…
実際KTMのビンダーは同コースにて366.1km/hを
記録、そのスプリントレースではバスティアニーニが
364.8km/hを記録しており…まーどんだけ速くなって
んのよオイ!という声は前々から出ているそうです。
んで最高速の恩恵はやはりコースのラップタイムに
も影響する訳でして、今年2月に行われたマレーシア
でのテストで4人がコースレコードを出し、
開幕戦のカタールでは1周少なかった今年は、それ
でもジャントニオが優勝した41分のレースタイムを、
バニャイアは39分で終えております。
さて、こういった性能向上について、レースディレ
クションの安全性に携わる最高位であるローリス・
カピロッシさんは、どう分析しているか?と言うと…
「この4年間で、特に空力レベルではジェット機並み
の発展がありました。
(360km/h以上なら、まあ音速と言えますよね)
バイクのフロントには大きなウィングがあって
それによって300馬力と言われるマシンパワーを
効率良く路面に伝えられる訳で、
Ducatiは4枚のウィングを初めて採用しました。
HONDAは6枚になりましたね」
ウィングは、どんな効果をもたらすの?
「これは、安定性、ライン(軌道)、ブレーキングの
減速時に有利で威力を発揮するでしょう。
コレに加えてDucatiが2018年に導入した、
ホールショット・ロワーもあります。
このシステムは、
(スタートやコーナー立ち上がりで)バイクの車高を
下げる事が出来、追加サスペンションの様な効果
になっているでしょう」
そうし開発が最高速に寄与しているって言う事です
ね。但し、ホールショット・デバイスは、スタート時
のみ禁止になっているハズで、あとはレギュレーショ
ン範囲内の筈です。
で、現状の空力を含め、現行レギュレーションは
全て変更に向かって修正される様です。
ドルナ(MotoGPを仕切るクソ会社)は各チームの
協力を仰ぎまして、
2027年から2031年までの新レギュレーションを
話し合い中で、その中でエンジンについてシリンダー
容積が縮小変更さっっる可能性があるそうです。
…その昔、やっぱ1000cc速すぎるよね、んじゃあ
800ccにしよ!つって結果、マシンが小型軽量になり
逆にコーナーリング速度や立ち上がり加速が向上して
速すぎる…てか800ccが世界各国のコースにハマり過
ぎて1000ccに戻しちゃったって経緯があるけど、
大丈夫でしょうか?
続けまして、
現在の1000ccから850ccになる可能性「も」あると
言う事です。
でDucatiの最高指揮官であらせられるダッリーニャ
さんがインタビューでこの様な事を申しております。
「トップスピードが速すぎる。
次のレギュレーションは8年後の2031年まで続くが
もし、このまま1000ccバイクを走らせ続ければ
スピードは上がり続け、問題が生じるだろう。
つまり、今直ぐ変更すべきという事だ」
御方は素晴らしい指揮官であり、しっかりレーサー
の命についても気を配れる暖かい方であるのは、
サテライトチームのボックスにも訪れ、しかもWSBK
にも出てサテライトにも声掛けするくらい、話を聞い
てくれるそうです。
こういう人柄だから優秀な人材が育つんでしょう。
つまりライダーの安全を第一に考えられる、素晴ら
しい監督という事です。
確かに速さを追求する、それが可能なレースという
スポーツで、最高速を制御するとは何事だ!?という
意見は最もですが、
人、ライダー、ドライバーあっての
道具を扱うスポーツです。
ヒトの安全あってこそ、競技として悲惨な事故が
起きない様また防止出来る、
そんな都合のいいレギュレーション策定は難しい
でしょうが、是非そこは正解を探してライダーの為に
尽くして欲しい大事な所でないでしょうか?