長くなってしまったので2回に分けてお話しします

のでご了承下さい。


 今回、ドーピング処分となりようやく4年間レース

禁止処分が解かれWSBKに復帰して見事に入賞を果た

して復活した、アンドレア・イアンノーネについて少

し触れておきたいと思います。


 2019年だったか、MotoGP時代にマレーシアGP

くらいに禁止薬物になっているステロイド増強剤の

陽性反応が出てしまい、FIMから出場停止処分を受け

てスポーツ裁判所にて無罪を係争したのですが…


 結果、4年!もの停止処分を受けることとなってしま

ったのです。


 当初FIMとしては18ヶ月(1年と半年)の出場停止を

科したそうですが、

 イアンノーネはそんな薬物は服用していない、ホテ

ルで成長薬物に汚染された食品(鳥肉と言われています)

を食べた事が原因だとして無罪を主張したんだそうで

すが…


 ま、本人からすれば、僕も私情が入りますが好きな

選手だったので薬物強化はやってないと思いますが、


 彼の正義漢とでも言いますか、当然ドーピングなん

てやってない!と思うのも当然でCAS(スポーツ仲介

裁判所)に控訴したそうです。と、


 ここまでは普通…というか最もな流れなんですが、

この後、拗らせたのが悪かったんです。


 一般的に、ドーピングというとオリンピックを想像

しますが、オリンピックや陸上競技また水泳の場合は

無期間停止処分というアスリートにとっては死亡宣告

になるドーピング処分ですが、


 モータースポーツにとってはどうも勢力図が陸上競

技や水泳競技と違い、1発で選手生命を剥奪する様な

厳罰化には及ばず、という所があるそうです。


 さてイアンノーネはCASにて係争するまでは普通だ

ったのですが、ここにWADA(世界アンチ・ドーピング

機関)が入って来てしまい判決が、


「反省が見られない場合、

 停止処分を延長し、4年間とする」


 という非常に重い判決が下りました。


 当然イアンノーネ側も係争そりゃ酷い!って事で

大慌てで、逆にCAS側も汚染された肉という物的証拠

が用意出来れば1年半で覆せたそうですが、


 そんなもん、ホテル側の肉からは出てこなかった、

という結末で、4年間出場停止の処分を受けざるを得ず

今までレース界の表舞台に立てなかったのだそうです。


 少しだけドーピングについて言えば、


 選手の尿採取に関し、イヤらしい話しですが本当に

選手の尿なのか、要は「出る」所を男性選手の場合は

音で判断されたりするので人権問題も抵触すると一時

期スポーツ選手全般の男性選手から避難されるなど、


 または採取後に尿が故意にすり替えられたり、

かと言って検査員がその後に選手を陥れる工作も可能

ではないか?といった選手からの反発もあり、


 検査方法については管理処理方法など議論して整備

されるべきだと考えます。


 んで、今回のイアンノーネは無事復帰して入賞しま

したので、その時のインタビューを次回お話しします

のでお待ち下さい。