丸山浩史さんのyoutube番組で、ゼロヨンの特番にて、
ZX-4RRとCBR400RR（たぶんNC29の方だと思います）
のゼロヨン対決で、
ZX-4RRが負けました。完敗。
んで、オーナーの方が、
・ドライブスプロケットを1T落とし
・フルエキ転換
・タイヤ
（動画では銘柄判りませんでした2CT？かRS11？）
に対し、４RRはフルノーマル。
この時点で、知ったかぶりではありませんが、
ドライブスプロケットを加速重視と説明があった時、
「負けたな」
と思いました。
それにヨンダボってめっちゃ速くて、筑波1000とか
2000でも2次減速比を決めればリッター余裕で追い回
せる実力を秘めてます。
（NC23（初期のヨンダボ、リアが18インチ）でも
腕がある人だったら（多分リアを17インチに転換して
ると思います、そういう人たちは）行けるはず）
今回はスプロケット、二次減速比の話に戻し、
それくらいスプロケットでは減速比が加速そして
最高速には効いてきて、二輪では非常に重要である
チューニングパーツになります。
で、案の定ヨンダボが勝利した（素人さんオーナー
でも丸山さんは勝てなかった）んですが、ネタバレで
更に済みませんが、
エア圧を上げていたとのこと。だいたい310kPa程度
と言ってました。
ま、これはゼロヨンのテクニックと言いますか、
タイヤの性能は転がり抵抗を増やすか減らすかで特性
が変えられるのは周知のとおりで、
エア圧を高くするとタイヤの剛性が上がり、速度に
よるタイヤの変形（遠心力と路面グリップから来る力
の影響は凄まじい）が抑えられ、最高速が稼げます。
なのでエア圧を上げた方が結果的に最高速を伸ばす
事が出来るので、エア圧を上げた方が有利に働きます。
すこし、横道に逸れて・・・
一方、エア圧を下げるとタイヤの剛性が下がるので
路面への接地面積が増えます。これでグリップ力が上
がる、と思いきや、実はそうでない事がタイヤの難し
い所です。
今回は割愛しますが、一般公道用のタイヤは車両の
メーカーが推奨しているエア圧で全般性能を担保して
あらゆる走行結果を総合して供給されています。なの
で指定圧から外れた低圧で、レーシングタイヤ並みに
低圧にしてしまうと剛性バランスが崩れてしまい、
グリップ力は下がってしまうのです。そこをサーキ
ットだけに特化したタイヤと全く違う環境で提供され
るタイヤと同じにしてはいけない、という点はご理解
しておいて欲しい、大きな違いです。と同時に
同じタイヤ（全く特性は違います！！）
という外見だけで、エア圧を低くすればグリップが
上がる！・・・という大きな誤解が生まれたのでしょ
うね。
でこの様な軽量なバイクでゼロヨンを行う場合は、
タイヤの剛性を上げて最高速までスムーズに加速した
方が速いので、エア圧は上げた方が良いのです。
本題に戻りまして、
なんにせよ、バイクの性能は馬力だけではない、と
いう結果の動画なので僕としては4RRオーナーですが
嬉しい、事実の動画だと思いますし、
これを観て、
スプロケット交換て凄えな
と思ってもらえたら嬉しいです。
悔しいというより、減速比を変える事でバイクの特
性はがらりと変わります。
加速型（ショートと言います）にすればキビキビ走
るし、ただしドン付きなどが顕著になる。
一方、最高速型（ロングと言います）にすれば穏や
かで滑らかになり、ただし背反事項として発進や加速
が重く遅く感じたり、アクセルのツキが悪く感じたり
します。
逆に言えば、二次減速比を上手く当てはめれば、
エンジン特性において、ある回転数における場所で
の限定的にはなりますが、いまどきのバイク並みに仕
上げる事が出来るでしょう。
最後に前後スプロケットを交換する際、自分のバイ
クはどの範囲まで調整が可能か？というのは、バイク
ショップ（にりんかんさんや南海部品さんとか）にあ
るスプロケットコーナーにある、スプロケット製造の
メーカーが車種適合のカタログが置いてありますので
それを診て決めるか、
例えばSUNSTARさんのホームページで自分の車種
におけるスプロケット適合表を探すと良いでしょう。
まあ、勝った負けた、どのバイクが最強か？でもな
くて、
それぞれチューニングの仕方でバイクは変わるもの
と思って動画を観ると、より楽しめると思います。
ちなみにスプロケット交換は非常に複雑かつ重要な
部品なので、交換経験のない方はショップに任せまし
ょう。
ご存じでしょうが、リアのスプロケットより、小さ
いフロントスプロケットを交換した方が安上がりなの
で、初めは範囲内のフロントスプロケットを交換して
みた方がお財布に優しいと思います。
