結論から言えば、道路には特に峠道や山間路には、

滑りやすく思わず身体が固まってしまいがちな路面の

凍結防止剤が撒かれています。


 その殆どが塩化系の有機物で、塩化カルシウムなん

て言葉は聞いた事があると思います。


 これらを道路に散布する事で、雪や氷を溶かす作用

を促し、水にして排水させます。


 先に結論を言うと、


 この塩化物系の溶融剤は塩が主成分で、という事は

バイクにとって大敵な錆を発生させる原因なのです。


 だからこの溶解水がバイクのマフラー等に掛かって

しまうと錆を誘発してしまいます。そんな理由で寒い

んですけど帰ったら、水道水を吹きかけて、洗車する

事をお勧めします。


 んで、なんで雪や氷を凍結防止剤は融かす事が出来

るのか?は簡単で、


 水と塩を混ぜると氷点が下がりますが、これを利用

して水にしているだけです。


 なので冬道で路肩には雪が積もっていたりして水が

ドバーっとセンターラインを越えて小川の様に流れて

いるカーブを見ると思わず身体が恐怖で固まってしま

いますが、


 これは融けた雪や氷が、融雪剤と混ざって氷点が下

がり液体として凍らずに流れている正常な化学的特性

が起こっている証拠です。


 とはいえ、峠や山道でこの様なシチュエーションに

出逢ったら、先ずはバイクを立てて寝かせずに速度を

落として通過しましょう。

 水ですけど、温度は0℃以下なので、凍らない液体

と思って注意してやり過ごして下さい。


 ま、冬場は特に水に触りたくないものです。が、

凍結路などを避けたコースを走っても、どこに凍結の

防止剤が撒いてあるか、分かりません。


 当然ですが、水が路面を濡らしていたり、凍結剤に

乗り上げても砂の様に滑ってしまいますから、

 そういう箇所はなるべくバイクを倒さず、速度をま

ずは落としてバイクを立てて通過する様にやり過ごし

ましょう。


 寒い時期に転倒すると、心も酷く折れますからね。


 ま、気を付けて冬ツー楽しみましょう。