今日のサーキット。

イメージ 1
イメージ 2

 正直、危険でした。

 転倒車の直後に自分が通過、その場所が丁度ヘアピンの立ち上がり
で、もう目前に転倒したバイクが。

 避けることも出来ず、しょうがねぇ!相手方の倒れたフロントタイヤに
乗るしかなく(その後どこに乗ったのか確かめる術もなく)・・・

 ぐおん!

 乗ったあ!転けるか?!・・・

 一応、事なきを得、転倒することもなくピットへ戻ることが出来ました。

 あれはいつ出会っても出会いたくないアクシデントです。ミニバイクで
追突されたり同じくコース上に転倒した車両に突っ込んでコケたり・・・
幸い轢かれたことはありませんが、

 もう、どうしようもない。ホント、自分も転けるか、持ち堪えられるかの
どちらか。運としか言いようがない。

イメージ 3


 その後速攻に点検し(上の写真は点検後)、前後タイヤのバーストも
なく、前後ホイルの歪みもなく、フロントフォークの歪みもなく、ラジエー
ターや車体付近の曲がりやダメージもなくて、車体に関しては安心。

 まあ気分を直して2本目に走り込みました。

 さて、別に相手方に落ち度はないのは当然、仮に自分が巻き込まれて
転倒して体と車体にダメージを被っても喧嘩両成敗、どちらにも責任は
基本的にありません。

 これがサーキット走行という「スポーツルール」です。

 私が残念に思うのは、この後、転倒した車両の人が、私のところに来て
貰えなかった点です。

 別に、仮に私が転けて最悪骨折しても、私はそれを「覚悟」してサーキ
ットへ来ているし、そういうルールであることも「覚悟」して走っているので、
この方を責めるようなことは言いません。

 お互い、大丈夫ですか?怪我はありませんでしたか?避けきれなかっ
たのでバイクに接触してしまいました、とコミュニケーションを取るのが、
礼儀じゃないでしょうか。

 それについて腹を立てているわけではないのです。私だって転倒した
方を一応探しましたし、別に探したところで口論するつもりもありません。
 ただ一声掛けて、お互いの安否を気遣う、これこそが大切な礼節であ
ると私は思うし、私が転倒して後続車を巻き込んだ際には、救急車で
運ばれない限り、相手に謝罪するつもりです。

 というわけで、サーキットでは常にこのようなアクシデントが起こったり
巻き込まれたり絡んで転倒などが起こります。

 一応ここで、その大まかなどこにでも適用される規則を挙げておきま
すので参考にして頂ければ幸いです。

*故意に相手に絡んで転倒させたりすれば、当然民事上の責任が
 問われます。冷静でいること、自分の走りが回りに迷惑を掛けてい
 ないか?熱くなる前に、冷静に自分の走りを見詰めて下さい。

*故意ではない、自分が転倒し、後続車が転倒した場合、その責任は
 喧嘩両成敗です。その逆も同じ。相手に車両代や治療・通院費を請求
 したりすることは出来ません。故意ではない限り、民事で争うような
 馬鹿なことは止めましょう、そういう走りをしている「場所」なのですから。
 それがサーキット走行です。

 サーキットは安全、と言いますが、いつ、誰が、どのように運転し、
そしてミスを犯して転倒するか判りません。よくあるのが、自分のペース
で走っていて、前走車に追いつき、コーナー入り口で前走車があまりにも
強い減速をしてしまって追突した場合など、経験があるでしょう。

 コースイン・アウトの礼儀はもう当然も当然です、馬鹿なコースインを
してはいけません。

 また、走り方については、初心者は遠慮無くコースを存分に使うような
走りをして下さい。気を遣って外周や内周ばっかりを走るほうが非常に
迷惑で危険です。サーキットに慣れた人なら普通のラインを走っていた
方が安全に抜きやすい。もし自信が無くて外周や内周を走る場合は
コースアウトするまで片手を挙げて走って下さい。特殊な走りをしている
場合は「目立つ」ことが大切。

イメージ 4


 サーキットは安全マージンが非常に高く取られた場所ですが、転倒
車両に絡んだりして思わぬ事故に遭う可能性があります。そのダメージ
は行動と比較し車両も人間も桁違いの場合が少なくありません。

 サーキットだから安心、というのも一理あります。が、決して万全では
なく万全を期すようには出来ている、と覚悟が必要です。
 そしてやはり、絡んでしまった相手には、気遣いというコミュニケーシ
ョンを取って、スポーツマンらしく互いの意見を交わしましょう、喧嘩に
なっちゃダメですよ。

 特に、自走で来る方には注意して貰いたいと思います。

「自分だけは転けない」

 誰しもそう思ってコースインします。が、今回のような転倒の危機に
絡まれることだってあるのです。そうなった場合、やはり換えのブレーキ
レバーやクラッチレバー、左右ステップの予備くらいは持ち合わせた
方が無難です、というかそれもマナーだと思います。出来ればブレーキ
ペダルとチェンジペダルロッドもあるといいでしょう、転倒するとこの辺り
がかなりの確率でやられます。
 トランポ組は乗せて帰宅出来ますが、自走は走れなくなりますからね。

 と、まあ辛い話しはここまで。

 慣らしを終えた10Rのα13。

イメージ 5
イメージ 6


 今日はにわか雨もあって峠はウェットパッチも残るし気温も寒く、中々
接地感が出ない。峠を登り切るまで無理はせずにタイヤを暖めることに
専念。とかいいつつ流石サーキットも行けるタイヤ、堅い接地感が掴み
づらいのは10Rの足回りの性もあるが、荷重を入れれば向きはぐりぐり
変わってとても頼もしい。

 しかし峠っていうのは本当にグリップが悪いね、路面のうねりや荒れ
も非常に劣悪で、砂利や土も転がってコンディションは最悪。昔は良く
こんな場所で走っていたと思うと肩身が狭い上になんて危険なことを
やってたんだろうとより深く反省。

イメージ 7
イメージ 8

 温まったα13はとっても扱いやすい。少し腕は必要かも知れないけど
マシンに荷重を入れてやらないとダラッとした旋回力しか引き出せない
が、荷重を意識出来る乗り方をすれば、このように法定速度内でもリア
タイヤは充分に潰して走行出来る。またその時の旋回力も強力でアク
セルを開けたくなるが、そこは我慢、そこは公道なので。

 しかし、公道を走る場合なら、スポーツする場所は峠オンリーの場合、
このタイヤは勿体ないと思います、メーカーさんには悪い言い方だけど。

 注意したいのは温まりは確かに早いほうだがグリップが出るまでは
普通に走ると結構な時間が掛かる、と思います。
 知っての通り直線で加速とブレーキを交互に掛けることによって早め
ることが出来ますが。

 ま、言い訳かも知れませんが、アンビートンよりもとても扱いやすくて
グリップも引き出しやすい気がします。やっぱ古かった性かな?

 このタイヤはかなり隼でも履いていたのでZX-14など重量車にも相性
は抜群です。重量車って、その車重でタイヤを撓ませ易いので、うまく
利用出来ますしね。

 でも両雄の重量車はバンク角は浅いのでステップやカウルを軽く擦っ
てしまいますから、責任は負えませんのであしからず。

 ま、公道は安全第一で楽しく走りましょうね。