だが、明日も出社なのだ。
異動があったので席も移動したのだ。
ルノーに次いでターボエンジンを搭載したこのマシンは
ターボのパワーにシャシー剛性がついていかず、
「クソマシン」として有名なのであるが、
あまりに「クソマシン」であったがために、
ジル・ビルニューブの非凡さを、ファイターぶりを、
強く印象付けるマシンであった。
席を移動して心機一転、来年はファイターでありたい。
1989年に日本公開されたチョウ・ユンファ主演の映画
「誰かがあなたを愛してる(原題:秋天的童話)」である。
ニューヨークを舞台にした切ないラブストーリーで、
ベースになっているのはO・ヘンリーの短編「賢者の贈り物」である。
1987年に「男たちの挽歌」が公開されたのと、
テレビで見た韓国映画のおかげで、僕の中でちょっとした
「アジア映画ブーム」が起こっていて、
そのなかでもチョウ・ユンファは特別な存在だった。
アクションからコメディ、そしてシリアスドラマと、
演技の幅広さとスタイルは、やはり大好きなカート・ラッセルと
かぶってしまうのである。
ラスト近く、プレゼントを買って惚れた従姉妹のもとへ
走るユンファの表情、それを引き出したメイベル・チャン監督の力量。
女性監督でありながら、オッサンの切ない恋心が
とても巧く描かれている。
秋のニューヨークの風景、ストーリー、役者の演技、
とてもよく出来た映画である。
日本ではシネスイッチ系で公開され、
今は亡きペーター佐藤によって描かれたパンフレットの表紙が
とても素敵であった。