
モータースポーツ好きなら、一度は耳にする「ジョン・バーナード」というエンジニアがいる。
カーボン製のモノコックシャシー、
セミオートマチックギアボックス、
吊り下げ式のハイノーズフロントウィング。
今のF1グランプリの定番となっている
技術を導入した人である。
彼がデザインしたシャシーが、
不調の名門チームを一時的にも復調させたとあれば、
そのすごさを感じずにはいられない。
特に日本ではF1ブームの時期でもあり、
規則変更と同時に現れ、いきなり優勝した
独特の姿をしたフェラーリF189を目の当たりにし、
カリスマエンジニアとしてのイメージを確立してしまった。
だが、である。
近年、出版されている雑誌等を読むと、
生真面目で気難しく、他人が自分よりも優れているところを認めないところがあって、
データで見せられても考えを曲げず、
間違った方向に車をセットアップすることがあったらしい。
空気抵抗を減らすことだけに頭が行って、エンジンに上手く空気が流れなかったり、
コーナリング時に大切なダウンフォースをもっていなかったりと、
その後を仕上げた人たちがすごかったのに、
バーナードだけが評価されるということになっているらしい。
名車といわれるフェラーリ641/2もベネトンB192も
バーナードデザインとほぼ別物といっていいぐらいらしい。
評判だけで人を過大に評価し、過度に期待してしまうことがある。
最初は期待感だけで進むが、実情を知ってしまうと
チームは士気を失ってしまうのである。
これって、F1だけに限ったことじゃないんだなと、最近思ったw


