弾丸一人旅 広島市安佐動物公園 後編
さーて一気に安佐動物公園の残りの見所を紹介しちゃいます
まずは古賀賞について
何度か過去に紹介しましたが、古賀賞とは動物の繁殖や飼育技術向上に特に功績があったと認められた際に与えられる、動物園で最も栄誉ある賞です
安佐動物公園は3度受賞しています
1988年にオオサンショウウオで受賞
開園以来、研究、保護、繁殖に取り組み1979年に初繁殖
2007年には世界初の飼育下繁殖三世も誕生
ほぼ毎年繁殖に成功していて、オオサンショウウオの幼体が定期的に見ることができるのは世界でも安佐動物公園だけ
大人の個体は爬虫類館で、幼体は前偏で紹介したぴーちくパーク内で見ることができます
ただこれだけの繁殖技術があっても、野外飼育施設では繁殖しますが、屋内の施設ではまだ成功していないんです
今後さらなる研究に期待です
続いて1995年にクロサイで受賞
ここのメスのクロサイの1頭は、46歳と長寿世界一で、出産数は日本一
国内では玄孫が生まれ、海外でもひ孫生まれるなど、世界的に繁殖に大きく貢献しています
ペアのオスは2年前に死亡し、残ったメスの個体は現在は一般展示施設にはおらず、バックヤードで静かに暮らしています
いつまでも元気で暮らしてほしいです
そして2012年にはグラントシマウマで受賞
飼育頭数は国内最多の19頭
ダイナミックな群れの生活を観察できる数少ない動物園です
10頭以上の個体数を40年以上保っているのも素晴らしいです
今年一月に生まれた個体も元気に群れに混ざってました
ちなみに通算144頭目だそうです
今年5月に開園以来飼育され続けた個体が死亡しましたが、2009年に生まれた個体は自然繁殖に成功していて元気に育っています
さてラストスパート
アフリカスイギュウ
暑い夏は水場に映る姿がいいですよね
続いてミーアキャット
暑くてもしっかり見張りをしてる働き者(笑)
ここのツキノワグマは驚きの技を持っていることで有名です
その技は棒回し
木の棒を武術家のように見事に回し、空中に放り投げてキャッチしてしまうほどの技量です
今回その様子を運良く見ることができ、動画に収めたのですがブログに動画をアップする方法がわからなく載せれないのが残念です
気になる方はYou Tubeなどで検索すればすぐに見れるので是非見てみてください
この技が大人気になり、一躍有名になりましたが、安佐動物公園のパンフレットや資料にはあまり宣伝されてません
それは動物本来の行動を擬人化して、単純に伝えることは動物の正しい姿の理解につながらないという指摘があったからです
これはツキノワグマが木登りやハチミツを探したりする本来持つ器用さが産んだ自発的な行動であるということをメディアが伝えなかったことが原因だと思います
実際に展示施設に置かれている飼育員さんが作った資料やパネルを見れば自然に理解できます。
動物園の展示や見せ方にはいろいろ難しい課題がありますが、動物が本来持つ能力や生態が見る人に感動を与えてくれればそれでいいと思います。
最後は小難しくなってしましいましたが、安佐動物公園の良さが少しでも伝わればいいなと思います
あと園内の売店で、飼育員さんが数年にわたって書き留めた手書き漫画集が販売されています
実際に飼育に携わる人ならではの話が盛りだくさんです
安佐動物公園に行った際は是非チェックしてください