台風と名古屋市東山動植物園 希少動物編
現在台風直撃中です
稽古場まで車で通勤中なので、油断して折り畳み傘しか持っていかなかったら、駐車場から家までの道のりでびしょびしょになりました
また次の台風が来るらしいし、今後も天気には気をつけます
そして今日は、やっと名古屋市東山動植物園の動物たちを紹介します
紹介編
http://ameblo.jp/action-zoo/entry-11170745866.html
以前の紹介編からだいぶ時間が経ってしまいました
では早速こいつの紹介です
名古屋まで来た理由の1つはどうしてもこいつを見たかったからです
というのもラーテルは日本国内ではここ、東山動植物園でしか展示されていない希少な動物なんです
そして個人的にラーテルという動物にとても興味があるんです
ラーテルはなんと「世界でもっとも怖いもの知らずの動物」としてギネスブックに登録されています
その理由は、イタチ科の動物で大きさも重さもたいしたことないのに、なんとハイエナや猛毒を持つコブラ、更にはライオンにも向かっていくんです
その武器は皮膚
特に頭から背中にかけては非常に硬く、タイヤのゴムのようでライオンの牙やヤマアラシの針も通さない強度です
もう一つの武器はその気質
とても気が荒く、目にした捕食対象にはすぐに食ってかかります
普通、動物は体格や力で勝てないような動物には手を出さないし、拮抗する力であっても怪我をしては元も子もないので、戦うことはしません
しかしラーテルはライオンやスイギュウにも挑むことがあり、大型の動物はたとえ勝てる勝負でも果敢に挑んでくるラーテルに恐れをなして退散することもあるんです
その性質に自分は惚れ込んでいる訳です
この反抗的な目つき最高です
野生での特徴として面白いのはミツオシエ(蜜教え)という鳥との共生関係です
ミツオシエは蜂の巣の蜜蝋が欲しいけど、蜂の巣を襲うほどの力がありません
ラーテルは蜂蜜が大好物ですが、地上性なので簡単に蜂の巣を見つけることができません
そこでまさかの協力関係がうまれました
ミツオシエが蜂の巣を見つけたら大きな声で叫びラーテルを誘導します
ラーテルはミツオシエの誘導により蜂の巣を発見し破壊
蜂の攻撃にも動じないラーテルは蜂蜜を堪能
ミツオシエはその後の残骸の蜜蝋をいただくというわけです
東山動植物園では繁殖にも成功しているし、大好物の蜂蜜を壁や格子に塗って与えたり、穴掘りが大好きなラーテルために運動場にたっぷり砂が敷き詰められていて、穴を掘るワンパクな動きを観察することができます
寒い冬には2頭が重なって眠る愛らしい姿も見れます
ただ残念なのは写真からも分かるように、展示施設が古く格子が邪魔で観察がしにくく、その生態が完全に再現されていない点です
巣穴内の様子が観察できたり、ミツオシエを近くに展示して野生での生態を再現するなどの施設ができたら最高なのになぁ
あぁ、東山には他にもたくさん希少動物がいますが大好きなラーテルを紹介したら満足してしまった
なのでざっくりと(笑)
こいつも国内では東山だけの展示ドールシープ
立派な角が特徴で、アラスカからカナダの山岳地帯に生息する野生のヒツジです
1頭だけの展示で高齢なのが残念ですが、長生きしてもらいたいです
他にもミミセンザンコウやソマリノロバも国内では東山だけしか見れないし、インドサイ、ペルシャヒョウ、コビトカバなどまだまだ希少な動物がたくさんいます
今回はあまりいい写真が撮れなかったんでまた近いうち行ってみたい動物園です
別館や定番な動物の紹介もぼちぼちやっていきます