4月と井の頭自然文化園③
毎日稽古に明け暮れていたら気づけば4月
早いもんですね
名古屋市東山動植物園で国内最高齢のコアラが老衰で死んだり、サンシャイン水族館でミナミコアリクイの赤ちゃんが展示されたり、鳥羽水族館で水中入社式が行われたりと他にも書きたいこともたくさんありますがとりあえず井の頭自然文化園の紹介を続けます
まずはフェネック
愛らしい姿が人気なこいつは、イヌ科で最小ながら過酷な環境である砂漠に生息しています
特徴の大きな耳は聴覚だけでなく、体温を下げるための放熱に役立ちます
夜行性なため、動物園では寝ていることが多いのですが、井の頭自然文化園は飼育頭数が多いので比較的活動的な姿を見ることが出来ます
こんなブサイクな寝顔をしている個体もいました(笑)
目がヤバイ(笑)
このアジアゾウは「はな子」といって1947年タイ生まれ、戦後初めて来日したゾウで国内最高齢のアジアゾウとして有名です
2枚目の写真を見たらわかるように目の上がくぼんでいるのがわかります
これは高齢のゾウに見られる現象で、歯が深く関わっています
人間や一般的な哺乳類の歯は乳歯の下から永久歯が生える「垂直交換」ですが、ゾウはベルトコンベア式に後ろから前に歯が生える「水平交換」です
形も特徴的で大きくて分厚いサンダルのような歯が上下左右に1本づつあります
それが一生の間に6回生え変わるのですが、上の歯が全て使われると、もとから収まっていた場所に空間ができてくぼんでしまうという訳です
そうやって歯がなくなるということは食物をすりつぶせないのでゾウの寿命となりますが、動物園では歯がなくなっても食べれるようにエサを加工するので長生きすることができます
戦後の歴史とともに生きてきた「はな子」がいつまでも長生きできることを願います
ベンガルヤマネコの亜種で、長崎県の対馬だけに生息する国の天然記念物で、野生で100匹前後しかいない絶滅危惧種です
井の頭自然文化園では繁殖にも取り組んでいて成功例もあります
目頭から額にかけての2本の太い線や、野生ネコの特徴である耳の後ろの白い斑点の虎耳状斑などが見られます
同じベンガルヤマネコの亜種のアムールヤマネコも飼育展示されています
ツシマヤマネコと同亜種とされていて見た目の区別は難しいです
井の頭自然文化園のアムールヤマネコは東京都とソウル特別市友好都市提携10周年記念として贈られました
アオダイショウは日本に広く分布していて、本土では最大の大きさのヘビです
田舎に住んでいる方なら実際に目にしたこともあると思います
珍しく孵化したばかりの個体が多く展示されていました
1枚目の写真ではヘビの特徴である二股に分かれた舌を撮ることができました
ちなみにヘビが舌をチロチロさせるのは味ではなく、匂いを感じ取っているんですよ
普段は眠ったり、顔をうずめていることが多いのですが、いい表情を見せてくれました
こいつや、さっきのアオダイショウの子供は園内の資料館内の展示でした
企画展示や講演会、資料や絵本なども豊富なので資料館も是非チェックしてほしい施設です
今回はこんなとこです
次回で井の頭自然文化園編は終了予定です
舞台もあと1週間ほどで本番なんで気合いれて4月も突っ走ります