恐竜博2011
いまさらな感が満載なのですが、先日閉幕したうえに8月に行った「恐竜博2011」についてアップします
上野の国立科学博物館にて7月2日から10月2日まで開催されていました
恐竜について詳しく書いても普通の人にはわかりにくいと思うのでできるだけ簡単に恐竜博の見所を紹介していきます
●ザリンガーの壁画
1947年にルドルフ・ザリンガーが描いた、幅33.5m、高さ4.9mの巨大壁画のことで作品名は「爬虫類の時代(The Age of Reptiles)」です
恐竜博でのレプリカは撮影禁止だったので、上の画像は購入したガイドブックに付属したものです
この絵は爬虫類の祖先が誕生したデボン紀から恐竜が絶滅する白亜紀までの約3億年間の歴史がパノラマで描かれています
半世紀以上も前に描かれたので当然現代の恐竜学とは異なる点も多数ありますが、的確に表現されている点もあって興味深いです
今回の恐竜展ではザリンガーの壁画に沿って昔と今の恐竜学についての比較を楽しみながら3億年の歴史を学ぶことができます
●始祖鳥(アーケオプテリクス)の実物化石日本初公開
始祖鳥は命名されて今年で150年になります
原始的で最も古い鳥類だと言われているこいつの化石はこれまでに11点しか見つかっていなくて、その中でも保存状態のいい「サーモポリス標本」の実物化石が日本初公開です
ただ実物化石は7月2日から10日までの期間限定公開だったので自分は見ることができませんでした
なので下のサーモポリス標本はガイドブックのものです
このサーモポリス標本の何がすごいかというと、他の始祖鳥の化石と違い前後に圧縮された形で化石化したために前面からの観察ができ、足の指のつき方が判明しました
従来は現生の鳥と同じように前方の3本の足の指に対して後方から1本指が出ているように復元されてきましたが、サーモポリス標本から、後ろの指は内側から出ていることが判明
これにより始祖鳥は鳥類との共通した特徴が減り、さらに原始的な位置づけになったといえるようです
今回の恐竜展の始祖鳥の全身復元骨格はその足の指の特徴を再現した形で公開されています
とりあえず今回はここまで
ちなみに恐竜博は音声ガイドの機械をレンタルして観覧すれば更に分かりやすく楽しめるのでお勧めですよ