誕生日祝いとカバ
昨日は仲が良くてずっとつるんでる先輩の誕生日でした
稽古が終わるのが遅かったのでケーキとかは買えなかったけど、ピザを宅配で頼んで食べた
誕生日プレゼントも喜んでもらえたので良かった
今日紹介する動物は「カバ」です。
電車内の広告に今年、上野動物園がカバが来園して100周年と記載されてたので、カバを取り上げてみました。
ちなみに写真は最初の2枚が神戸市立王子動物園、3枚目が富士サファリパーク、4枚目が札幌円山動物園のカバです。
カバはアフリカに生息していて陸上動物ではゾウに次いでサイと二番目を競う巨体です。
そののんびりとした見かけによらず獰猛な一面もあり、縄張りに侵入した者に対しては激しく攻撃したりもするようです。
生活圏はほとんどが水中で、交尾も出産も授乳も水中で行います。指には水かきがあり、いかに水中生活に適応してるかが伺えます。
二枚目の写真を見ると水中に潜っても鼻と目と耳だけが水に浸かることのないように出来ていて、これを見ても水中に適応していることが分かります。ちなみに爬虫類のワニや両生類のカエルも同じような顔のつくりになっています。少し専門的な話ですが全く異なる種でも生活環境が同じであれば、体の構造も似たつくりになることを収斂(しゅうれん)といいます。
しかし意外なことにカバは泳ぐことはできなくて水中の移動は歩行か跳躍です。深い水底でも潜ったまま歩くか飛び上がるように進みます。一部の動物園ではアクリルガラス越しでカバの水中の動きを観察できるところもあって見ていて飽きません。
カバで有名な話では「赤い汗」や「血の汗」をかくという話ですね。確かにそのような分泌物は見られますが、カバには汗をかくための汗腺がなく、正式には汗ではありません。
カバの皮膚は一番外側の角質層が極端に薄く、日にさらされたりすると、すぐに水分がなくなり乾燥してしまいます。それを守るのがこの皮膚から出るアルカリ性の分泌物で、紫外線をカットするこの液が乾燥を防いで皮膚を保護します。また滅菌効果もあり、怪我をして泥を浴びても化膿したりしないそうです。この液は血液と同じヘモグロビンを含むため、出たときは透明ですが、やがて酸化して赤くなり、「赤い汗」や「血の汗」に見えるという訳です。
最後に日本の動物園のカバについての話を一つ。
日本の動物園のカバの多くは足に白い斑点がよく見られるそうです。
海外のカバにはそれは見られません。それはなぜか?
実は昔、名古屋の東山動物園に来たメスのカバ(福子)が19頭もの子供を産み、日本各地の動物園に広まっていきました。福子には足に白い斑点があり、その特徴をもった子供が全国に広がったわけです。
ちなみに福子の子孫は日本中のカバの約60%をしめるといわれています。