2月10日(キャンプ9日目)
今日はマニラ郊外のカビテ州(ジャラホームから車で5時間)で実施された極真空手カビテ州知事杯にジャイラホーム内道場生13名が出場をしました。キャンパーも応援団とし同行。早朝5時にホームを出発です。
大会開催場所はカビテ州・州都のトレスマリトレス市体育館。マニラ近郊から集まったこどもたち約100名が年齢別に分かれて戦います。
結果は準優勝が2人。3位が3人でトロフィーを5つゲット出来ました。そして、道場としてベストスポーツマンシップ賞を頂きました。
試合なので勝者と敗者が必ずいます。私がジャイラホームのこどもたちに教えていることは、勝っても負けても礼節を忘れないこと。泣いても倒されてもきちんと最後は礼をすること。空手をはじめた当初は泣いてすぐに逃げ出していたこどもも、今では倒されて泣いていてもきちんと礼をするようになりました。
集団競技と違って、負けても他人のせいに出来ません。リングに上がったら頼れるのは自分だけ。これまでして来た練習の成果が現れます。孤児院のこどもはそれぞれが複雑な環境で育ってきています。施設にいる間は普通の家庭だったら守ってくれる親はいません。
自分の力で乗り越えなくてはいけない困難が多くあります。それを乗り越える力が空手を通して身についてくれると良いと願っています。
こどもたちも大会後はあざだらけ。極真空手は素手素足(小学生はサポータをつけます)でノックアウトを競うため、怪我が耐えません。でも嬉しそうに「あざ出来た~。」と勲章を見せるように見せてきます。同じアザでも人と喧嘩して出来たアザとは全然違います。
空手道場が施設内に出来てから手を出す喧嘩がほとんど無くなりました。自分が痛みを知ることによって自分より弱いものに手を出さなくなった為だと思います。
キャンパーが空手の応援に来たのははじめて。こどもたちも気合が入っていました。そして、キャンパーもこどもたちの普段とは違った姿が見られたと思います(代表)