Summer Camp!!!!!
こんにちは
フィリピン事務局のまきです
日本はゴールデンウィーク終盤
みなさまいかがお過ごしですか
こちらフィリピンは現在、真夏
電光掲示板は毎日40℃以上を示しています
数字を見るだけで溶けそうですね・・・
さて、今回は4月に4日間かけて行われた
TATAGのSummer Campの様子をお届けしたいと思います
4月12日~15日におこなわれた今回のキャンプ
12の地域から約30名の子どもたちが参加しました。
私は中日の2日間だけ見学させてもらいました
今回のキャンプは、エドゥケーターたちが以前受けた、
PETA(フィリピン教育演劇協会)のトレーニングで得た
経験や知識を活かして、プログラムの内容・構成など
全て彼ら自身で企画・実施しました
【以前のトレーニングの様子はこちらのURLよりご覧になれます
⇒http://ameblo.jp/action-ninostatag/archive1-201002.html
⇒http://ameblo.jp/action-ninostatag/archive3-201004.html#main 】
それでは、さっそくプログラムの一部をご紹介します
2日目、私がキャンプ場に到着すると、
すでに午後のプログラムが始まっていました。
このときのプログラムは、「ドラマづくり」
様々な方法で与えられたテーマを表現することを学んでいました
最初のキーワードは“BODY(身体)”
身体を使って「静止画」で与えられたテーマを表現します
使えるのは身体のラインのみ。
動いてもいけないし、話してもいけません
例えば、テーマが「図書館」だったら・・・
こんな風に、みんなで全身を使って
「本がたくさん並んでいる本棚」を表現します
2つめのキーワードは“MIND(想像力&創造力)”
与えられた単語から想像力と創造力を働かせて
短い劇をつくるというアクティビティを行いました
エドゥケーターから子どもたちに与えられたお題は・・・
「コップ(のストーリーをつくってください)」
今度は“身体”を使い、“動き”を出すことができます
ここではまだ“声”を使うことはできません。
このグループは、「壊れて捨てられたコップをスカベンジャー
(ゴミを拾ってお金に換金し、生活している人々のこと)の子が拾い・・・
自分たちで直して、もう一度コップに命を吹き込み、
使えるコップとして売ってあげる」というストーリーをつくっていました
3つめ、次のキーワードは“VOICE(声)”
エドゥケーターに指名された2人が前に出て、
その場で即興でストーリーを考え、会話を展開して
演じていくというアクティビティです
考えるまもなく話を展開していかなければならないので、
なかなか言葉がつながっていきません
そして、後半はさらに2,3人が新たに投入され、
4,5人で即興で演技をしました
男の子と女の子が言い争いをしています
その後ろからなんとか争いの仲介に入ろうとしている子が・・・
4つめのキーワードは“EMOTION(感情)”
与えられた一言のセリフをつかって
喜怒哀楽で順番に表現するというアクティビティです
「うんちがでたよー」
「お腹がすいたよー」などなど。
こんなに簡単な言葉で喜怒哀楽をあらわすのは
実はかなり難しいんです
しかも、うんちがでたことを怒りの感情で表現したり、
お腹がすいたことを喜びで表現するのって、
普段なかなかないことですよね
このようなちょっとありえないシチュエーションでも
成りきって表現をしなければなりません
「お腹すいたよー、お腹がすいたよー」といいながら笑転げています
最後のキーワードは“BREAKING THE ROUTINE(型にはまるな)”
見ている人の予想をいい意味で
裏切るような展開をするストーリーを考え、
各チームごとに短い劇をつくり、発表をしました
歌・ダンス・セリフ・・・などなど
それぞれさまざまな表現方法を組み合わせて発表していて
各チームごとのカラーが出ていました
しかし、中には途中でチームワークが乱れてしまったり、
発表のときに上手くステージを使い切れず、
うまくいかずに悔しい思いをした子たちもいました
でも、それも勉強です。
全チームの発表後、他のチームのメンバーから
エドゥケーターにもアドバイスをもらいながらみんなでストーリーを考えます
そして、みんなの前で発表
それぞれのアクティビティを通して、
みんな「ドラマ作り」に必要な“要素”を実践を通して学ぶことができました
さて、それを活かして今度は夜のプログラムで発表する劇づくりへ
この日の夜はなんと外でキャンプファイヤー
日本でもキャンプには欠かせない光景ですよね
手作りのキャンプファイヤーの炎を囲って、
火の明るさのもとで各チームごとに発表を行いました。
今度は各チームともかなり気合の入った演出
そして、1人1人が本当に真剣に取り組んでいて、
どのチームの発表も素晴らしかったです
昼間に見つけた課題もうまく克服しているように見えました
ストリートチルドレンの子が歌のコンテストで優勝するストーリーや・・・
ミュージカルのように歌を取り入れつつ、環境の大切さを訴えるチームも
子どもたちがトレーニングを通して
いろいろなことを吸収していくスピードは本当に早く、
この1日だけでもみんなの顔つき・姿勢・雰囲気など
みるみる変わっていきました
どの子もトレーニングでできるだけ多くのことを吸収し、
できるだけたくさんの意見を発表しようという、
トレーニングに対する前向きな気持ちが
どの子にも現れていたのが印象的でした
明日と最終日で彼らがどれだけ成長するのか、
とっても楽しみですね
次回のブログでは3日目の様子をお伝えしたいと思います
フィリピン事務局
戸塚 真希