ヘルニア患者さんたちの手術
みなさまこんにちわ
最近、まさかの体重減量現象が起こっていて驚いているゆいです
もう一つ驚いた?話があるのですが、
こないだ洋服を入れている収納ボックスを開けたところ、
まさかの湿気取りが割れていて夏季に吸収した水が見事にもれていました
しかも、いろいろな成分が含まれているせいか、
服の色や肌触りが見事に変わっていましたもっと早く気付くべきでした。。
そんな残念な話はさておき、今回はとても素敵なお話をお伝えしたいと思います
こないだの11月に行われた4名のヘルニアの子どもたちの手術についてです
ニニョスでは、いくつか提携している病院があるため、
貧困により手術を受けたくても受けられない子どもたちが、
センターへ他の団体やNGOを通じてよく訪問してきます。
そして、そのような子どもたちのためのお金が集まったら、
随時手術や検査を行っています。
検査・手術待ちをしている子どもはたくさんいるので、
お金が集まったらその日にでも病院へ行って検査してもらえます
今回も、ACTIONを通じて寄付してくださった方がいたので、
そのとき一番優先的なヘルニア患者の手術を行うことになりました
まず、簡単にヘルニアという病状についてご説明します。
ヘルニアとは・・・
体内の臓器などが、本来あるべき部位から脱出した状態を指す。
腹部の内臓に多くみられ、
腹壁に生じた裂け目から腹膜に包まれたまま腹腔外に脱出する。
一般的に多いヘルニアは、鼠蹊(そけい)ヘルニア(脱腸)、
臍ヘルニア(でべそ)、椎間板ヘルニアなどである。
(参照:http://dic.search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&fr=top_ga1_sa&p=%E3%83%98%E3%83%AB%E3%83%8B%E3%82%A2
)
私自身高校生の時に椎間板ヘルニアになっていたので、
ヘルニア=椎間板ヘルニアだと思っていましたが、
本来の意味は違うということを今回の手術で初めて知りました
そして、今回手術を受けたヘルニアの子どもたちは、
鼠蹊(そけい)ヘルニアいわゆる脱腸の子どもたちでした
脱腸で分かるかもしれませんが、鼠蹊ヘルニアについて少しご説明します。
鼠径ヘルニアとは・・・
主として小腸や本来ならお腹の中にあるはずの腹膜や腸の一部が、
多くの場合、鼠径部(太もももしくは足のつけねの部分)の筋膜の間から
皮膚の下に出てくる下腹部の病気。一般の方には「脱腸」と呼ばれている。
男子では陰嚢(いんのう)まで下りてくることがあり、
子供では、先天的に腹壁の構成が不完全なときなどに起こることが多い。
(参照:http://dic.search.yahoo.co.jp/search?p=%E9%BC%A0%E8%B9%8A%E3%83%98%E3%83%AB%E3%83%8B%E3%82%A2&r_dtype=all&aq=-1&oq=&ei=UTF-8
http://www.hernia.jp/hernia/about_1/
)
子どもたちとは診察するその日に初めて会ったのですが、
そのとき驚くべき光景がありました以前、
ニニョスのセンターにスポンサーはいないか訪ねてきていた親子がいたからです。
その親子と会ったのは、5月頃で、再び会ったのは10月でした。
つまり、その子は5カ月越しに手術ができるということです
このとき、病気を患った子への資金が全然足りないのだと実感しました。
以前その親子と会って話した時も早く手術をしなければいけないと
言っていたのは覚えていましたが、5ヶ月も見つからなかったんだなと思いました。
病状によって手術費や診察代は違いますが、今回手術をしたこの子どもたちは、philhealthという割引のきく保険証のようなものを持っていたので、
約8000ペソ(日本円で約1万6千円)で診察から手術などの
全ての治療を受けることができました。
これをもっていない子は、もっと高かったです。
先に4名の手術を行ったとお伝えしていたと思いますが、
実際病院へ行ったのは全員で5名でした。
10月に受けた診断で、5人中4人は手術を行えるという診断をいただいたのですが、
もう一人の子はまだ手術はできないと診断され、現在も薬の治療をしています
近々病院へ行くようなので、早く手術を受けれて元気になってほしいです
今回は、バターン州というマニラより少しオロンガポに近い病院で診断をしました
というのも、
上の写真の全家庭が今回診てもらった病院から家が近かったからです。
ですので、私とニニョススタッフのアテコニー、
そして現在も薬服用中の男の子とそのお母さんでバターンへ行きました
手術をするのは子どもだけですが、
病院へ一人では行かせることはできません
家族の同行が必要になります。小さければ小さいほどなお更です
なので、なるべく多くの子どもの手術ができるよう交通費などを抑え、
手術をしたいと考えています
10月の頭に先生に診てもらい、実際に手術が行われたのは11月の頭でした
手術自体は約30分ほどで終わったようですが、手術を挟む約2日間飲食禁止です。水1滴もダメだそうです
一番小さい子は2歳、一番大きい子でも6歳だった今回の手術、
術後の経過が本当に心配でした。しかし、
先日子どもたちの様子を伺いに行ってきましたが、みんなとても元気でした
元気いっぱいに遊んでいました
手術前と後で患部を見させてもらいましたが、
以前は膨れ上がっていた場所もなくなり、本当に一安心しました
手術後まだ2ヶ月しかたっていないので手術跡はまだ残っていますが、
みんなが大きくなるにつれて消えればいいなと思いました
また、まだ手術を受けれてない男の子も、早く体調が整い手術を行い、
彼らみたいに元気いっぱいに遊んでほしいと思いました
最後になってしまいましたが、今回このような手術を行えたのは、
過去にジャイラキャンプでジャイラを訪れた事のある男性の方からの
寄付があったからです
この方は、ジャイラホームの子どもたちのためにも寄付をしてくださっています
いつもいつも本当にどうもありがとうございます
そして、今回も子どもたちの笑顔を増やしてくださり、
本当に本当にどうもありがとうございました
フィリピン事務局
赤石ゆい