Street Play
みなさま、こんにちは
フィリピン事務局のまきです
11月に入りましたが、
こちらフィリピンでは暑い毎日が続いています
暑い日差しが照りつける中、
街を歩いていると聞こえてくるクリスマスソング
寒い季節のクリスマスしか経験したことのない私は、
なんとも不思議な気分になります
さて、今回は先月30日にTATAGの奨学生たちによって行われた、
ストリートパフォーマンスの様子をお伝えします
以前からブログでご紹介している通り、
10月はフィリピンでは「子ども月間」でした
それに合わせて計画された今回のストリートパフォーマンスは、
子どもたちが、路上でのパフォーマンスを通じて
自分たちのメッセージを街の人に伝えるというもの
ストリートエドゥケーターが中心となり、
小学生から大学生までのTATAGのメンバーによって企画・実施されました
10月に入ると毎週末、TATAGのオフィスで
演劇の練習をしている様子が見られるようになりました
ストリートエドゥケーションや
ECCDの先生たちのミーティングなど、
昼間はみんなそれぞれ別の予定があるため、
演劇の練習は夕方からのスタートです
最初のうちは、表現が小さかったり、
大きな声を出すのをためらってしまう子もちらほら・・・
そのたびに、中心になってみんなをリードするメーアンから
「もっと大きな動きで表現しないと」とか、
「この向きの方が見ている人に伝わるよ」など、
細かい部分にいたるまでアドバイスが
毎回夜遅くまで練習が続きました
3日前になると、オフィスでは劇中に使う小道具作りも始まりました
ちょうど10月最後の週は、選挙などでお休みが続いたため、
平日もみんな集まって作業をしたり練習をしたりしていました
当日の衣装から小物まで、ぜーんぶ手作りです
そして迎えた当日、お昼過ぎにTATAGに行くと、
すでにみんな準備万端で、外で迎えのジープを待っていました
みんなちょっとのドキドキと
それ以上のワクワク感でそわそわと落ち着かない様子
そんなみんなのことを見ていたら私までワクワクしてしまいました
今回は公園、ショッピングモール前の路上など
3ヶ所で発表を行ったのですが、
回数を重ねるごとにみんなも雰囲気に慣れ、
最後の発表では全員が本当に楽しそうに、
そして生き生きとしていたのが印象的でした
また、どの場所でもかなりの人が集まり、劇を見ていってくれました
買い物中の人、ココナッツ売りの人、子どもたち・・・みんな見入っています
パフォーマンスのテーマは『自然』
内容は、森の中にもともと住む人々と、
都会からやってきた開拓者たちがトラブルを乗り越え、
それぞれの生活のよいところを取り入れて共存していくまでのお話
自然を大切にすることはもちろん、
違う考え方を持った人間同士がお互いを認め合うことの大切さなど、
さまざまなメッセージが伝わってくる内容でした
わかりやすくて、なおかつおもしろい
見てる人を飽きさせない内容に仕上がっているのはさすがでした
クライマックスで迫真の演技をするジュビリン
オロンガポの街では、こうした若者による
ストリートパフォーマンスをみることはほとんどありません
だからこそ注目を集めるし、
見ているとなんだかみんなからパワーをもらえる気がします
常に新しいことをやっていこうとする、
TATAGだからこそできた企画なのかもしれませんね
1日を振り返る反省会では、
この日の充実した気持ちをみんなで共有するとともに、
次回に向けての課題についてもみんなで話し合いました
この日みんなの様子を見ていて、
こんなにパワーのある若者がオロンガポに、
フィリピンにもっともっと増えていけば、
きっとフィリピンという国は今よりもっともっと元気になる
そんな風にも感じられました
今回のストリートパフォーマンスに参加したみんな
どの子もすごく大きな可能性を持っている、
そのことを全身で感じた1日でした
彼らの可能性がさらに広がるように、私も頑張っていこうと思います
フィリピン事務局
戸塚 真希