ゴミがこどもの夢を叶える!リサイクルバッグの製作・販売開始!
こんにちは、フィリピン事務局やすえです
ひさしぶりの更新で申し訳ありません。
最近こちらはすっかり雨季に入り、毎日雨が降っています。
蒸し暑くなったかと思うと、雨が降って急に気温が下がるこの季節
体調を崩し風邪をひく人が増えています
日本でもそろそろ梅雨が明け、夏になろうとする季節。
みなさんも季節の変わり目の体調の変化には十分お気をつけください!
さて、今回も前回に引き続き新しい企画の紹介をしたいと思います!
日本では、環境問題がを主要議題とされる洞爺湖サミットが開催されることもあり、最近では環境問題に対する意識が高まっているのではないでしょうか?
環境問題は世界中一人一人が抱える問題であり、一人一人の意識改革が必要です。
個人でできるはじめの一歩として、タタッグが支援する貧困地域で始まった、ジュースの空きパックを再利用して作ったリサイクルバッグを紹介します
完成したバッグを前に笑顔のお母さん
捨てられたゴミから作られたこのバッグの売り上げは、貧困地域で暮らすこども達や路上で働くこども達の奨学金支援に使用されます。
さて、このリサイクルバッグが一体どのようにして作られているのか見てみましょう!
まずは、近所の学校のセキュリティ兼清掃係の人と話をし、
こども達が捨てたジュースの空きパックを集めてもらうよう約束をしました。
手ごろな価格で購入できるアルミパックのジュースは、暑い国フィリピンではこども達に大人気です。
学校や公園など、人が集まるところには、よく捨てられた空きパックを見かけます。
ここの学校(小中総合学校)では、指定のゴミ箱にパックを捨ててもらい、係の人が中をキレイに洗い干して乾かしてくれます。
お母さん達にとっては、パックを収集し洗う作業が省け、清掃係のおじちゃんにとってはちょっとしたこづかい稼ぎになり、
一石二鳥のようです
いつも笑顔が絶えないお母さん達
キャンプやスタツアのホームステイ先として、すっかりお馴染みのカラックラン地域。
この地域にバッグの作り方を知っている人がいるため、まずはここから始まることになりました。
とにかく明るいお母さんが多いこの地域。
空きパックを購入するだけでも、とにかく笑い声が止まることはありません。
分類されたアルミパック
購入したパックは、種類別に分け、また傷や穴がないかをチェックします。
キレイな物はバッグの表に使用します。
傷みがある物も、もちろん無駄にはしません!
バッグのハンドルに利用されます
ミシンでパックを縫い合わせます
現在TATAGメンバーの中でミシンを所有する人がいないため、メンバーの親戚からミシンを借りて製作しています。
親戚のおじさんは裁縫の仕事をしているプロです。
そんな機械を壊してしまっては一大事
糸がからんだり何かトラブルがある度に、一旦作業を中止し、ミシンの持ち主の帰りを待ち、問題解決したら再び作業を開始するという状態が続いています。
完成したバッグを手にする、バッグを作ったお母さん
3人のこどものお母さんのルルさん。
大学生と中学生の息子はTATAGから奨学金をもらって学校に通っています。
家では、お菓子や缶詰、ちょっとした日用品を販売するサリサリストア(雑貨屋さん)を開いています。
「今回日本からバッグのオーダーが入り、親戚のおじさんに教えてもらい、初めてバッグ作りに挑戦しました。
ここカラックラン地域は、貧困地域として知られているように、生活はとても厳しいです。
そのため、今までも支援を受ける一人としてTATAGのメンバーとしてこども達のために活動してきました。
今回自分にできる何かが見つかったことがすごく嬉しいです!
色々思考錯誤もありましたが、作業はとても楽しかったです!
また、自分が作ったバッグが日本へ行き、たくさんの人の手に渡ると思うと、とてもわくわくします!」
とバッグを作ってくれたルルさん。
今後オーダーが増えれば、彼女が指導者として地域内のお母さん達に作り方を教えていきます。
それでは、現在ACTION日本事務局内チャリティショップで販売中のデザインの一部を紹介します
キャンパーに「スタイルがいい!」と褒められるメリアンが、今回バッグのモデルをしてくれました
学生におすすめ雨の日も安心のファイルケース
マチはジュース1パック分ゆったりと取られているため、教科書やノートなどもすっぽり入ってしまいます。
このファイルケースを使うことで、周りの学生にも環境問題や貧困問題について紹介してみませんか
また、バッグのサイズは現在3サイズ+インパクト大の特大バッグです。
それぞれ1パック分マチがついています!
中バッグ(3×2パック)
全て手作りですので、世界に1つしかないバッグ!
今回プラス!のりんご味のみの紹介ですが、デザインは色々あります。
ぜひお気に入りのバッグを見つけに、ACTIONチャリティショップまで遊びに来てくださいね
バッグ製作者のお母さんとその家族
「フィリピンの環境とこどもを助けてくれるこのバッグ。
ひとつひとつ思いをこめて、丁寧に作りました。
日本のたくさんの方に、このバッグと、私達の活動、フィリピンの現状を紹介できたらいいなと思います。」
とバッグを作ってくれたルルさんからのコメントでした!
このバッグがたくさんの方の手に届き、こども達の夢が叶いますように!
バッグや小物等に関する意見やアイディアお待ちしております