サマーキャンプ③:紙コップを持ち上げよう!
こんにちは、フィリピン事務局やすえです
こちらは台風が来ているようで、一昨日あたりから大雨が続いています
今日はその影響で1日中停電でした。
時々、まさに「バケツをひっくり返した」ような雨が降っています
また、どこからか隙間風が入り、ドアがバタバタと音を鳴らしています。
なんだか絵に描いたようなイメージ通りの「台風の音」が聞こえてきます。
さて、今回もサマーキャンプで行われたアクティビティについて紹介したいと思います。
今回紹介するアクティビティは「紙コップを持ち上げよう!」です。
このアクティビティは「チーム・ビルディング」のカテゴリーに分類されます。
(◆チーム・ビルディング(チームワーク形成)
→参加者同士がグループで行動し、チームワークや協力することの大切さ等を学ぶための活動)
アクティビティ開始!それぞれ位置についてくださーい
各グループ、メンバーが円の外に並びます。
円の内側、中央には水の入った紙コップが置かれています。
メンバーはそれぞれ、対角線上のペアの子と1本の毛糸を持ちます。
グループ内で、全部で4本の毛糸を使って、紙コップを持ち上げ、円の外へ運び出すというゲームです。
紙コップの中の水がこぼれてしまった場合はやり直しです。
…紙コップを円の外に?…どうやって
さらにもう一つ決まりがあります。
各グループ、リーダーを1人決めます。
ゲーム中、言葉を発していいのはリーダーのみ。
また、リーダーの指示以外の動きをしてはいけません。
それでどうやって、紙コップを運ぶんだ??
各参加者の頭には、たくさんのが浮かんでいるようです。
悩んでばかりはいられません。
各グループ、リーダーからの指示が出始めました。
「あなたはここに来て、あなたはここ。あなたはそのまま。
ゆっくりね、ゆっく…あーーー」
一生懸命指示を出すリーダーですが、なかなかうまくいかず、水がこぼれてしまいます。
さらにこのゲーム、リーダー以外の子が言葉を発したり、リーダーの指示に従わない場合には、
ペナルティー(罰)がくだされます。
どうやらこの子は目隠しされてしまったようです。
目が見えなければ、ますます力を合わせた動きは難しくなります。
これにはリーダーも困り顔
「これじゃぁ、バランスとれないよぉーー」
彼女は毛糸を足の指に結ぶことになりました。
もちろん移動はジャンプ…と、もちろん水はこぼれてしまいます
「動かないで!じっとしてて!!!」リーダーの声が響き渡ります。
おぉー、ついに…緊張の瞬間です
ついに、紙コップが持ち上がりました。
「ゆっくりね、ゆっくり。息をあわせてね。ひもをゆるめないで…」
やったぁーーーー大成功っっっ
ついに紙コップを円の外に運び出すことに成功しました!
これにはみんな大喜びです
いぇーーーい、できたぁーーーーーっっっ
成功したチームはみんな大喜び!
飛び回りながら、叫びながら、体中で喜びを表現するこどもたち
最終的には、全4チーム中3チームが成功しました。
その後は全員で成功と失敗の要因について話し合いました。
成功の要因は…
・みんなで力をあわせた
・集中した
・リーダーの話をよく聞いた
・アイコンタクトで動きをあわせた
・言葉を出さなくても、一人ひとりがよく考えて動いたetc...
失敗の要因は…
・勝手に動いてしまった
・リーダーの話を聞いていない
・罰がどんどん増えた
・リーダーの指示が的確じゃなかった
・アイディアが浮かんでも話すことができなかった
・集中力が切れていたetc...
そして、このアクティビティを家族や友達、学校などに置き換えて考えてみました。
その結果、このアクティビティから学んだことは…
・人の話をよく聞こう
・課題を乗り越えるときは、みんなでよく話し合い、リーダーの指示に従おう
・何かをするときは、集中してやろう
・身近な人と協力しあおう
・みんなで力をあわせて一つになれれば、どんなことでもできないことはない
でした。
最初アクティビティが始まったときには、本当に成功できるんだろうか…とドキドキしていましたが、
リーダーがてきぱきと指示を出す姿にとても驚かされました。
こども達にとって、協力することの大切さを学び、そしてみんなで一緒にやりとげた時の達成感を味わうことができるアクティビティでした