サマーキャンプ②:体のパーツを動物と交換してみよう!
こんにちは、フィリピン事務局やすえです
まだまだ乾季のフィリピン…のはずですが、最近毎日雨が降り、すっかり雨季を思わせるような天気が続いています
事務局があるジャイラホーム(孤児院)も、つい先日まで地面はどこまで広がる火山灰で真っ白だったのですが、すっかり芝生が伸びてきました
さて、今回は先日行われました、タタッグのサマーキャンプのご紹介の続きです。
今日は「体のパーツを動物と交換してみよう!」というアクティビティを紹介します!
このアクティビティはセルフアウェネス(自己発見)というカテゴリーに分類されるアクティビティーです。
(◆セルフ・アウェアネス(自己発見)
→参加者が自分自身について見つめなおし、自信を持ったり改善点等を見つけられるように促していく活動)
方法は、参加者がそれぞれ、自分の体のパーツをどの動物と交換したいかを考えるというものです。
まずは、進行役のエドゥケーターの説明をしっかり聞きましょう!
グループ内のメンバーの年令は様々。
小さな子が理解できない場合には、年上の子がゆっくり説明してあげていました。
さぁ、作業開始
用意された色々な動物のコピーから、自分の体と交換したいものを選びます。
それぞれを切り取って組合せ、一つの体、自分自身を作ります。
今回は「頭」「手」「足」と交換するパーツが指定されました。
作業中の目つきはまさに真剣そのもの
「あーでもない、こーでもない」とそれぞれ真剣に考えながら作業をしていました。
それもそのはず。
選んだ動物が自分の体のパーツになるのです。
せっかく交換できるなら、一番しっくりくるものを選ぼう!と一生懸命に考えていました。
ワークキャンプでいつもキャンパーの人気者の彼は、
頭→象
手→ねずみ
足→チーター
を選びました。
ねずみは、汚い、煩わしいといったイメージがフィリピンではあるそうですが、彼は、ねずみは一生懸命食べ物を探していると考えているそうです。
自分もねずみのような手を持って、食べ物や仕事をたくさん手にいれたいそうです。
また、チーターのように足が速くなって、色々な仕事をつかめるようになりたいそうです。
ストリートエドゥケーション等でリーダー役を務める彼。
頭:ふくろう
手:鷹の翼
足:犬
を選びました
ふくろうはすごく頭がいいので、勉強を一生懸命して、人生で成功したいそうです。
また、勉強だけじゃなく、色々な場面で冷静に考えたり、いいアイディアを考えれるようになりたいそうです。
そして、鷹の翼で大きく羽ばたいて夢を叶えたいそうです。
その後に、「交換した動物のパーツはあなたにとって役に立ちますか?」という質問がされ、それぞれグループで話し合いました。
どのグループからも「役に立つ」という答えが返ってきました。
勉強のため、仕事のため、夢のため、動物の体には、自分達に必要な力がたくさん備わっているそうです。
それを組み合わせると、見た目はおかしくなってしまいます。
それでも、大事なのは見た目じゃない。
動物のいいところを取り入れられるように、自分達の力を伸ばしていきたい。
と話していました。
そう、答えにもあるように、確かに「かっこいいから」「かわいいから」という理由で選んでいる子はいませんでした
参加者であるこども達の考えの深さに、とても驚かされるアクティビティでした!