千羽鶴を一人で完成させました!
こんにちは、フィリピン事務局やすえです
こちらフィリピン事務局では、ワークキャンプやスタツアが来たりとなんだかばたばたしています
2月も終わりかけ、季節は本格的な乾季、夏に向かっています
ところが、ここ最近曇り空が広がり、時には雨が降ります
2月に雨が降ることなんてまずはないフィリピン。
おかしな天気だ、おかしな天気だとみんな言っています。
さて今回は、キャンプやスタツアでもお馴染みマバユアンニュー地域からのニュースです
現在はボランティアとしてストリートエドゥケーターを目指しているジョアンナが、
ひとりで千羽鶴を完成させました
完成した千羽鶴を手にするジョアンナ
さて、なぜフィリピンで千羽鶴なのでしょうか??
実は、ACTIONでは、昨年広島のNPOより、千羽鶴を再生紙にして作ったノートとボールペンの寄付をいただきました。
いただいたノートとボールペンは、11月にジャイラホームのこども達と、TATAGで活動するこども達に配布しました。
いただいたノートを手にするこども達とストリートエドゥケーター
そして、いただいたノートをTATAGで配布する際に、こども達によりこのノートの意味を理解してもらうために、千羽鶴にまつわる話を紹介しました。
以前、中学校の英語の授業で習ったお話で、
戦争中に被爆した女の子が、千羽鶴を折れば病気が治ると信じて折り続け、
残念ながら完成させることができずに亡くなってしまったという話です。
そして現在では千羽鶴は平和の願いを込めてたくさんの人に折られているということも伝えました。
こども達は、そうやってたくさんの人が折った鶴が再生紙となり、ノートとして自分の手元にやってきたことにとても感動していました。
今でもたくさんのこども達が、びっちりと文字が書かれたこのノートを使用している光景を目にします。
そのノートを受け取り、話を聞いたジョアンナは、自分にも叶えたい願いごとがあると、鶴を折り始めました。
しかし、フィリピンでは折り紙はそう簡単に手に入りません。
そこで彼女は、プリント等の裏紙を正方形に切り取り、一枚ずつ色を塗り、手作りの折り紙を作りました。
そしてさらに一つずつ鶴を折ったのです。
願い事はまだ叶ってないけどね、と笑うジョアンナ
小さな紙を折り続けることは目にも肩にも相当負担がかかり、とてもつらかったそうです。
それでも、千羽鶴が早く完成すれば、願いごとも早く叶うだろうと、徹夜で折る日もあったそうです。
毎日折り続け、約1ヵ月かけてようやく千羽鶴が完成しました
そこまでして彼女が叶えたいと思う願いごとは一体何なのでしょうか
…残念ながら、それは内緒だそうです。
一日も早く願いごとが叶うといいですね