サンタリータ地区の子が職業訓練コースを修了しました!
こんにちは、インターンのやすえです
TATAGが実施する職業訓練コースを、サンタリータ地区(2007年春キャンプのワーク、ホームステイ先)の4名が受講し、先日無事に修了しました!
今回のこどもニュースでは、TATAGが実施する職業訓練プログラムと、受講したサンタリータ地区の4名の様子を紹介したいと思います。
TATAGでは、ストリートチルドレンや貧困地域内にて生活をするこども達のために様々な活動を実施しています。
職業訓練プログラムは、様々な理由により、高校を卒業できていないこどもや、大学での勉強や進学自体が困難な人を対象に、
Terre des Hommesというオランダの財団の支援によって年に一度実施されています。
このプログラムでは、オロンガポ市内のMondriaan Aura College (アウラ大学)内にて、エレクトロニクス(電子機器)とエレクトリシティ(配電)について学ぶ2つのコースが設置されています
エレクトロニクスコースではラジオや携帯等の修理の仕方を学び、エレクトリシティコースでは建物の電気配線について学び技術を身につけます。
授業は全25日間、月曜日から金曜日の週5日、朝8時から夜5時まで行われます。
その期間は、受講料、授業内で使用する材料費が免除になり、通学交通費も支援されます。
コースを修了するとテストがあり、そのテストに合格すると免許を取得することができます
技術を証明する免許を持つことで、高校や大学を卒業した人と対等に就職活動を行いやすくなります。
出欠にも厳しく、毎日授業がびっちりのこのコース。
サンタリータ地区の4名は無事に修了し、現在はテストに向けて勉強中です
それでは彼らの様子を写真と一緒に紹介したいと思います
エレクトロニクスコース
ジョデルとインソットの2名がエレクトロ二クスコースを受講しました。
ラジオの仕組みや修理の仕方について勉強中のジョデル
キャンプ中にいつも元気良く踊っていた女の子、ジョイスのやさしいお兄ちゃんです
おとなしい性格の彼は、授業もまじめに受けているようでした。
「難しいそうだね」と言うと、「わっかんねーよー!」とキャンパーに教えてもらった日本語を連発していました
自分でラジオを作りました
授業中に作ったラジオを嬉しそうに見せてくれました。小さな部品ひとつひとつを自分でつなげたそうです。
「携帯電話やラジオはもう自分で直せるよ!」と嬉しそうに話してくれました
エレクトリシティコース
エレクトリシティーコースにはトントンとティソイの2名が受講しました。
「空気読めなぁーい!」とキャンパーと言い合ったり、いつも笑顔のナイスキャラのトントン。
そんな彼も、授業中は真剣な顔で勉強していました
黒板いっぱいに書かれた電気配線の仕組み。
彼らのノートにはこのような図やメモがぎっしりと書かれていました
ジョークが大好きなお調子者のティソイ(写真2列目右側)
「授業にはついていってる?」と聞くと「あたりまえじゃないかーーー!!」と元気よく答えてくれました
コース修了後に「ちゃんと卒業できたの?」と聞くと「あたりまえじゃないかーー!!」とまた元気よく答えてくれました。
今度はテスト後に元気な答えを聞けるのが楽しみです
トントン(写真後方右から2人目)は配電が得意だそうで、「一番最初にできたのも僕だし、一番上手いのも僕なんだよ!」と笑顔で話してくれました
今回このコースを修了したインソットは、「まずは仕事をして、家族を助けながら大学へ行くためのお金を貯めるんだ」と話してくれました。
進学することも就職することも難しいことが多いフィリピンでは、こういった話をよく耳にします。
彼らには、まずは目標に近づくためのテストが待っています。無事に合格できることを願います