今回も計5日間、明日丸さんにお世話になりました。残念ながら屋久島遠征は惨敗。初日に23キロを揚げてからは下り坂、2日目の朝に明らかに良い魚を捕えましたが、強風下でドテラ流しになっている船に引っ張られる形でラインブレイク。

ここで追記しておきたいのですが、今回はタックル選択を誤りました。ラインです。サンラインのULTスローピッチ専用モデルの3号、4号を使用したのですが、水深150〜180での大型カンパチ狙いには適していないと感じました。理由は3点です。

1.ラインが伸びないからブレイクしやすい
→水深が浅いので魚の動きがダイレクトに伝わります。結果、ラインへのインパクトも強く、私の場合はファイト時間が長くなると強度を95%に下げたTNノットで飛んでしまいます。リーダーは80LBを使用しました。

2.魚が暴れる
→これも厳密には上記の1と関連するのですが、伸びない分、魚にも強い違和感を与えています。結果、魚が怒ります。だましだまし上げてくるのですが、勝負どころで力を込められない(込めると怒る)ので、ファイト時間が長期化し、結果的にTNノットで飛んでしまうリスクが高まります。今回の23キロも30分のファイト時間を要し、魚の暴れ具合から30キロは軽く超えていたように感じてファイトをしていました。ファイト中は魚が3割程度大きく感じます。

3.ドラグが機能しない
→これも1に関連するのですが、全く伸びないのでドラグにかかる負荷が0か1かの様な掛かり方をします。ラインへのインパクトを下げたいのでファイト中にドラグコントロールをするのですが、ギリギリのドラグレベルに差し掛かると、レバードラグの場合は次の突っ込みでバックラッシュしやすくなります。実際に今回の遠征中の5日間で10〜20回はファイト中にバックラッシュしたと記憶しています。(サミングしているので致命的なバックラッシュはしませんでしたが)

これらのことから、3日目以降はタックルを全てスーパーファイヤーラインに変更して臨みました。結果的にその後は海水温が31度前後まで上昇し、魚からのバイトが遠のいてしまうのですが、それでもかけた魚の取りやすさはスーパーファイヤーラインに分がありました。

とは言え、異例の高水温下の海とは言え、魚からのバイトがほとんど得られなかったのは自分の集中力と技術不足による所が多いと認識しています。移動が頻繁で一つ一つが長いので1日に10回程度の流し、それも二枚潮の為か、ラインが立つことはほぼありません。150mで600gのジグを使っていても常に45度近い角度が付いてしまい、底取りは2〜3回で回収となり釣りにならない時間がリズムを崩させ、より一層状況判断を鈍らせたと感じています。解決の糸口も見つけられていないので、次の訪問への足が遠のいています。非常に魅力的な海域だけに再訪への何かきっかけが欲しいところです。